いぎなり東北産「東北産万博」特集 リーダー橘花怜インタビュー&メンバー手書きメッセージ

スターダストプロモーションの女性アイドルセクション・スターダストプラネットに所属し、東北を拠点に活動するレッスン生グループ・いぎなり東北産。目標である東京・日本武道館のステージに立つために日々邁進中の彼女たちが、3rdアルバム「東北産万博」をリリースした。

「東北産万博」は多種多様な楽曲がそろった作品で、今年結成9周年を迎え、変革期に入っているいぎなり東北産の最新型が楽曲を通して描かれている。音楽ナタリーでは本作の発売に合わせ、リーダーの橘花怜にインタビュー。アルバムの収録曲やグループの近況、昨年に続き年末に行われる神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール公演への思いを聞くと、彼女らしい熱い言葉が返ってきた。また特集の後半では、橘以外のメンバーにも手書きメッセージという形でアルバムやグループについてアピールしてもらった。

取材・文 / 土屋恵介撮影 / 上野留加

ニューアルバムは東北産の博覧会

──いぎなり東北産の3rdアルバム「東北産万博」は、全体を通してどんな作品になりましたか?

「東北産万博」というタイトル通り、いろんな東北産の姿を見せて、皆産(いぎなり東北産ファンの呼称)と楽しく交流したいという思いを込めた作品です。かわいい曲、熱い曲、東北産らしいおちゃらけた曲と、方向性が全部違うんです。初めてのユニット曲も収録されていますし、“東北産の博覧会”というイメージのとにかく盛りだくさんなアルバムです。

──では、収録曲に触れながら話を進めましょう。ますはリード曲の「沼れ!マイラバー」について紹介をお願いします。

「沼れ!マイラバー」は、「わざとあざとエキスパート」に続いてTikTokでたくさんの方に踊ってもらえたらなと思って作った曲なんです。曲調も振りもキャッチーで、東北産には珍しいかわいい恋の歌になってます。ほかの曲はだいたいウォー!って感じで歌ってるんですけど(笑)、かわいい声で歌うことが求められたり、曲中にセリフパートがあったりして、みんな苦戦しながらレコーディングしました。私は東北産での活動を始める前からアイドル志望だったので、“ザ・アイドル”な曲を歌えてうれしいです(笑)。

──「わざとあざとエキスパート」に続いて、今回も狙い通りTikTokで楽曲を広めることに成功しましたが、その効果を実感していますか?

私の妹が「学校のみんながこの曲をTikTokで踊ってくれてる」と言っていました。田舎に住んでるんですけど、そこまで届いたと思うとうれしいです(笑)。

──ほかに、今回のアルバムでオススメしたい曲はありますか?

「旅の途中」ですね。「夢に向かって歩き続けている」という曲の内容が今の東北産を表していて、歌いながらグッときちゃいます。もっと時間が経っていろんな景色を見たあとに歌うとまた感じ方が変わりそうですし、グループとして大事にしたい歌です。あと、「東京アレルギー」は東北産の面白い一面が詰め込まれている曲で。駐車場の料金が高いとか、東京への文句をストレートにぶつけていたり(笑)、ニキビができたとか、メンバーの実際のエピソードも多く入ってるんです。でも「もう飯田橋」「あと九段下りるだけ」という歌詞も出てきて、武道館を目指していることを歌った曲になってるんです。よく聴くといい曲なので(笑)、魂を込めて歌っていきたいです。

橘花怜

今出せる東北産のすべて

──そういえば、東京には東北産メンバーが遠征のときに住んでる家がありますよね。

はい。“Yeah!家!”と呼んでいる家で、みんなで住むと楽しいです。幽霊が出なくてよかったです。ゴキブリしか出てないので(笑)。

──(笑)。東京での共同生活を通して、メンバーの新しい一面が見えたり?

みんな寝るまでのスピードが違うのがわかってきて、早く寝るチームと遅く寝るチームの部屋を分けたんです。早く寝るチームが、りね(北美梨寧)、わか(安杜羽加)、しんじゅ(吉瀬真珠)、かーや(伊達花彩)と私。部屋がいつも暗くて、すぐ寝ちゃいます(笑)。遅く寝るチームは、みう(藤谷美海)、ひなの(桜ひなの)、ゆな(葉月結菜)、ひかる(律月ひかる)で、部屋が明るくてずっとおしゃべりしてます(笑)。でも、にぎやかで楽しい声が聞こえてくるのはいいなと思います。

──東京に遠征しているときだけとはいえ、1つの家で共同生活をするとメンバー同士で話をする機会も増えるんじゃないですか?

コミュニケーションが取りやすくていいですね。けっこう深い話をすることもありますし、ライブ終わりのガチ反省会とかよくやります。

──最近話した内容で覚えてるものは?

私がメンバーに、モチベーションになっているものとか、人生で一番楽しい時間について質問するのに今ハマっていて。みんなが何を目指して、何を楽しんでいるのか動向を探りました(笑)。現実的な意見が多かったけど、わかが「ステージに立ってる瞬間が一番楽しい」と言ったんですよ。好きなダンスを続けられていることが最高の喜びだと話していたことに感動しました。

──ちなみに、橘さんの人生で一番楽しい瞬間は?

やっぱり青春を感じるときですね。メンバーといると青春を感じるんです。ライブ終わりにみんなでアイスを買って食べたり、遅刻しそうになってみんなで走ったりしているときとか、全部青春だなって。致死量の青春を浴びたときが一番幸せかもしれないです(笑)。

──つまり、東北産でずっと青春が続いてる感覚?

そうです。というか、東北産は青春であり、人生という感じです。

橘花怜

──素敵ですね。ではアルバムの話に戻って、橘さんが個人的に気に入っている曲があれば教えてください。

私とひかるのユニット曲の「ぱんださん」です。王道のアイドル曲で、今年の春ツアーで披露したときにキラキラのアイドルになれた気がしたんですよ。間奏でお客さんが「言いたいことがあるんだよ!」って“ガチ恋口上”を入れてくれて、イヤモニ越しに聞こえるくらいすごかったんです。「みんなでひとつになれた!」という気がして熱かったですね。歌っていると、気持ちが前向きになる曲です。

──せっかくなので、ほかのメンバーのユニット曲についても紹介をお願いします。

ゆな、わか、みうの「トーホク・ラブ・ストーリー ~恋はいつも突然に~」は、もはや曲というかミュージカルみたいで、最初に聴いたときはびっくりしました(笑)。3人も最初は驚いていたんですけど、あるときから腹をくくって練習してました。ステージ上でも、おかしなストーリーを真面目に演じていてカッコいいです。ひなの、かーやのユニット曲「轟」は、歌唱力が高い2人だからこそ歌える曲ですね。ライブで風に吹かれながら歌ってる姿がカッコよかったです。りね、しんじゅのユニット曲のタイトル「イヤギハジャ」は、韓国語で「お話ししよう」という意味で。歌詞にもところどころ韓国語が入ってて、K-POPっぽいかわいい曲です。2人のダンスがきれいで、セクシーさも感じました。耳に残るし踊りたくなる曲ですね。

──完成したアルバム「東北産万博」について、橘さんとしての手応えは?

ホントに個性が強い曲が集まっていて、改めてびっくりしています(笑)。東北産のよさがたくさん詰まってるし、今出せる東北産のすべてという感じで、自信を持ってオススメできるアルバムです!