集団行動の成長見せつけたワンマンライブ、真部脩一も「一番盛り上がったんじゃないかな」

集団行動のワンマンライブ「集団行動 単独公演『充分未来ツアー』」の東京公演が3月22日に東京・WWW Xで開催された。この公演は2月に発売された2ndアルバム「充分未来」を携えて大阪・Music Club JANUSと東京・WWW Xの2会場で開催されたもの。この日はニコニコ生放送による生中継も実施され、多くの人々がライブを楽しんだ。

今回のライブは齋藤里菜（Vo）と真部脩一（G）が会話調の掛け合いを展開するデュエット曲「会って話そう」でスタート。これまでに発表された2枚のアルバムの収録曲に加えて、昨年9月に東京・WWWで開催された1stワンマンで初披露され現在も音源化されていない「皇居ランナー」「テレビジョン」といった楽曲も演奏された。

前回のワンマンでは緊張の色を隠せなかった齋藤だったが、この日は余裕のあるフロントマン然とした佇まいでライブを行っており、ボーカリストとしても格段にレベルアップ。真部と西浦謙助（Dr）、サポートメンバーのミッチー（B / Vampillia）と奥野大樹（Key / ルルルルズ）の4人による演奏も一段とまとまりを増し、バンドとしての成長を見せつけるようなライブが繰り広げられた。

曲の合間にはMC代わりに、静止画と音声によるミニドラマをスクリーンで上映。喫茶店を舞台に、なぜか怒り心頭の齋藤と、彼女がなぜ怒っているのかわからない恋人役のミッチーのやり取りが、ライブと同時進行で進められた。なお、齋藤が何について怒っていたのかはライブが終了しても明かされなかった。

中盤には真部がアコースティックギター、西浦がカホンやシェイカーを演奏するアコースティックセットでのライブも披露。ジャジーにアレンジされた「ホーミング・ユー」や、カントリー＆ウエスタンに生まれ変わった「東京ミシュラン24時」などを連発して観客を驚かせた。そして彼らは終盤に「絶対零度」「ティーチャー？」「AED」といった楽曲を連発し、「土星の環」でライブ本編を締めくくった。

今回もアンコールは、恒例となりつつあるミッチーと齋藤による物販紹介から。その後、2曲セットで披露されることが多いバラードナンバー「モンド」をしっとりと、「オシャカ」を力強く歌い上げ、ポップパンクふうの「鳴り止まない」を勢いよくパフォーマンス。それまでおとなしかった人々も含めてフロアではオーディエンスが手を挙げて盛り上がった。

鳴り止まない観客の拍手を受けてダブルアンコールが始まると、真部がうれしそうに「いやー、一番盛り上がったんじゃないかな（笑）」とつぶやき、続けて彼は「集団行動の初めてのライブをやってからもうすぐ1年経ちます。皆さんのおかげで楽しい時間を過ごしております。ポップスは僕の青春です。同じ時間を過ごしていただいてありがとうございます」と挨拶。ラストに「バックシート・フェアウェル」を演奏することになり、齋藤はこれを感極まったような表情で歌い上げた。

なおライブ終演後、新曲のデモ音源を聴きながら鼻歌を歌う齋藤と、それを聴きながら齋藤に「めっちゃいい曲じゃん」と語りかける西浦、階段を駆け下りてカメラ目線で「次のアルバムも最高だ！」と言う真部の映像がスクリーンに流れ、最後に「Coming Soon」という文字が表示された。新作のリリースが近々アナウンスされるという意味だと思われるので、続報に注目しておこう。

※記事初出時、曲名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。