「最高に幸せです!」エレカシ×ミスチル×スピッツ、たまアリで夢の競演果たした一夜

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3月18日に埼玉・さいたまスーパーアリーナでライブイベント「エレファントカシマシ 30th ANNIVERSARY TOUR "THE FIGHTING MAN" SPECIAL ド・ド・ドーンと集結!!~夢の競演~」が開催された。

エレファントカシマシ(撮影:大森克己)

エレファントカシマシ(撮影:大森克己)

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スピッツ(撮影:大森克己)

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前日3月17日にデビュー30周年を記念したライブツアー「エレファントカシマシ 30th ANNIVERSARY TOUR 2017“THE FIGHTING MAN”」の最終公演を終えたばかりのエレファントカシマシが、スピッツMr.Childrenという旧知のバンドを招いて開催したこのライブイベント。カバーやセッションなど、この日ならではのコラボも行われたスペシャルな一夜となった。

開演時刻をまわり、トップバッターとして登場したのはスピッツ。大歓声に迎えられた彼らはまず「春の歌」でオーディエンスの心をつかむと、「恋する凡人」「8823」といった疾走感あるロックナンバーから「初恋クレイジー」へと続けた。MCに入ると、草野マサムネ(Vo, G)は「エレファントカシマシのイベントに呼んでもらえて、とても光栄です。28年くらいずっとファンで、昔は正座をして聴いていたんですけど、最近は立って聴いてます」とエレファントカシマシに対する思いを語った。

この日スピッツは「チェリー」「愛のことば」「スターゲイザー」など代表曲を惜しげもなく演奏しつつ、中盤ではエレカシの初期の楽曲「浮雲男」をカバー。原曲の持つ風情が、また違った風合いでよみがえるようなアレンジで同曲をプレイした。今回の企画について草野は「アマチュアの頃、都内のライブハウスでやっていた頃を思い出します」と語り、こうしたイベントにトップバッターで出演することも久しぶりだと明かした。終盤は「みなと」「涙がキラリ☆」「さわって・変わって」と続き、「スパイダー」では田村明浩(B)がステージを走り回り演奏。4人はラストの「トンガリ’95」までパワフルなステージングを展開した。

Mr.Children(撮影:薮田修身)

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二番手を務めたMr.Childrenは「Everything (It’s you)」でライブをスタートさせた。桜井和寿(Vo, G)は湧き立つオーディエンスに向けて「エレファントカシマシさん、30周年おめでとうございます! 最高のアニバーサリーパーティにしようと思います。ドドーンと行くよ!」と叫び、「HANABI」や「innocent world」などを次々と披露した。MCで桜井はデビュー前の高校生時代、エレカシが出場したオーディションに自身も応募し、最終選考まで進んだことを回想。その当時に観たエレカシのライブの衝撃を「熱くて、激しくて、格好いいなって思って。しばらくエレファントカシマシの音楽ばかり聴いてました」と振り返った。

そして桜井は「せっかくの機会なんで、あまたある名曲の中から1曲」と語り、エレカシのアルバム「THE ELEPHANT KASHIMASHI II」から「太陽ギラギラ」をカバー。原曲とは全く異なる迫力を持った、サイケデリックなアレンジで同曲を届けた。後半に入り、彼らは「and I love you」「here comes my love」「himawari」などスケールの大きな楽曲を届けていく。「今年に入ってからのモチベーションはほぼこの日だった」と語った桜井は、最後にアコースティックギターを抱えてエレカシの「やさしさ」をワンフレーズ歌い、そのまま「名もなき詩」へ。最後に桜井は「エレカシ最高!」と叫び、ステージをあとにした。

トリを務めるエレファントカシマシは大歓声に迎えられ、ステージに現れる。宮本浩次(Vo, G)は「よろしくお願いします」と一言告げ、1曲目に「RAINBOW」を届けた。宮本はこの曲を歌い上げると大きく腕を広げて仁王立ちになり、彼らはそのまま「奴隷天国」の演奏へ突入。この日は「悲しみの果て」「星の砂」「風に吹かれて」「笑顔の未来へ」など、長いキャリアの中からまんべんなく楽曲が選ばれた。

MCで宮本は「感激しちゃったんですよ。本当に素晴らしい、男気のある最高の演奏で」とスピッツ、ミスチルのライブの感想を語りつつ、スピッツの楽曲の中では特に「涙がキラリ☆」が好きであること、ミスチルとは20年以上前に行われたイベント「AAA(Act Against AIDS)」で初共演したことを話題に。「ライバルだと勝手に思ってた」という両バンドへの思いを熱く語った。彼らは後半、「桜の花、舞い上がる道を」や「風と共に」など力強く情熱的なナンバーを披露。宮本はジャケットを肩にかけて走り回った「ガストロンジャー」、全身の力を振り絞るように歌った最新曲「Easy Go」のパフォーマンス後、「最高に幸せです!」と絶叫。本編ラストの「FLYER」をプレイし、バンドはステージを降りた。

アンコールではスピッツ、ミスチル、エレカシのメンバー全員が再びステージへ。宮本、草野、桜井の3人がこの日のライブを振り返り、お互いを称え合った。そして最後に披露された「ファイティングマン」は、エレカシとスピッツの両バンドメンバーが演奏を担当。宮本、草野、桜井がマイクリレーやユニゾン形式で歌うスペシャルなコラボを届け、この一夜を締めくくった。

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「エレファントカシマシ 30th ANNIVERSARY TOUR "THE FIGHTING MAN" SPECIAL ド・ド・ドーンと集結!!~夢の競演~」2018年3月18日 さいたまスーパーアリーナ セットリスト

スピッツ

01. 春の歌
02. 恋する凡人
03. 8823
04. 初恋クレイジー
05. チェリー
06. 愛のことば
07. スターゲイザー
08. 浮雲男
09. みなと
10. 涙がキラリ☆
11. さわって・変わって
12. スパイダー
13. トンガリ'95

Mr.Children

01. Everything (It's you)
02. HANABI
03. innocent world
04. 太陽ギラギラ
05. and I love you
06. here comes my love
07. himawari
08. 名もなき詩

エレファントカシマシ

01. RAINBOW
02. 奴隷天国
03. 悲しみの果て
04. 星の砂
05. 風に吹かれて
06. 笑顔の未来へ
07. 桜の花、舞い上がる道を
08. 風と共に
09. ガストロンジャー
10. 今宵の月のように
11. Easy Go
12. FLYER

スピッツ、Mr.Children、エレファントカシマシ(アンコール)

01. ファイティングマン

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チルナビ @chirunavi

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