HEY-SMITHツアー終幕、セミファイナル東京公演は「さみしくなるくらいにいい時間」

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HEY-SMITHが12月3日に大阪・府民共済SUPERアリーナにてライブツアー「STOP THE WAR TOUR」を終幕させた。ここでは12月1日に行われた東京・新木場STUDIO COAST公演の模様をレポートする。

「STOP THE WAR TOUR」東京・新木場STUDIO COAST公演の様子。(Photo by HayachiN)

「STOP THE WAR TOUR」東京・新木場STUDIO COAST公演の様子。(Photo by HayachiN)

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「STOP THE WAR TOUR」は彼らが最新アルバム「STOP THE WAR」を携えて6月から開催していたもの。バンドは全国47都道府県を回り、府民共済SUPERアリーナでのワンマンライブでツアーを締めくくった。新木場STUDIO COAST公演は、ワンマン前最後の公演で、ゲストに盟友SHANKを迎えて、ソールドアウトの会場で2組による熱演が繰り広げられた。

庵原将平(Vo, B / SHANK)(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])

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SHANKは「Cigar Store」「Take Me Back」といったパンキッシュなナンバーを間髪入れずに連投していく。MCでは庵原将平(Vo, B)がアンプを確認しにいくタイミングで突然尻を出して観客を驚かせる場面も。またHEY-SMITHと共に東北でのツアーを回った際にパンツを忘れ、猪狩秀平(G, Vo)にパンツをもらったというエピソードを明かし「パンツの恩は絶対忘れない。パンツに感謝します」と笑いを誘った。「My sweet universe」「Long for the Blue moon」と庵原がメロディアスに歌い上げたのち、彼らは「時間が余ったから」と急遽「BASIC」をドロップ。熱狂するオーディエンスに向けて最後に「submarine」を演奏して、ステージをあとにした。

HEY-SMITH(Photo by HayachiN)

HEY-SMITH(Photo by HayachiN)[拡大]

HEY-SMITHのアクトの前に、ステージに用意されたビジョンにバンド紹介のVTRが。ファンの期待を高めたところで、登場SEに乗せてメンバーが登場。猪狩が「『STOP THE WAR TOUR』ファイナルシリーズ、新木場STUDIO COAST始まるぞー!」と雄叫びを上げて、バンドは満(Sax)、かなす(Tb)、イイカワケン(Tp)による高らかなホーンの音色に乗せた「2nd Youth」でライブをスタートさせた。猪狩はフロアを見渡し「みんなアホみたいな顔してます」と笑顔を見せると、「ハッピーな君たちの人生、もっともっとハッピーにしていくから! 俺たちに任せとけ!」と頼もしく発言した。バンドはその後、歪みの効いた「Stop The War」「Download Me If You Can」を勇ましくプレイ。猪狩が「迷ってるヤツ、次の曲で突っ込んでこい!」と煽った「Endless Sorrow」ではその言葉通り、クラウドサーファーが続出する。さらにカラフルな照明とオーディエンスのハンドクラップが場内を彩った「Radio」ではメンバーの全員が軽快で技巧的なソロプレイを見せた。

「STOP THE WAR TOUR」東京・新木場STUDIO COAST公演の様子。(Photo by HayachiN)

「STOP THE WAR TOUR」東京・新木場STUDIO COAST公演の様子。(Photo by HayachiN)[拡大]

中盤のMCでは猪狩がこの日のゲスト、SHANKについて言及。「SHANKとは行ってない都道府県がないくらい。だけど東京の大きいハコでやったことがなかった。長崎と大阪のバンドが、東京でこんなにたくさんの人の前でやれることを誇りに思います」と感激した様子を見せた。Task-n(Dr)の華麗なドラムソロを挟みライブは後半戦へ。バンドは夏を歌ったさわやかな「Summer Breeze」、猪狩のアルペジオから始まるミディアムチューン「Before We Leave」で会場をクールダウンさせる。その後のMCでは猪狩が新体制で初めて制作した作品「STOP THE WAR」や同作を携えて行った47都道府県ツアーを振り返ったのち、「次は自分たちの番やぞ。お前らならできる。すべては自分次第やで!」とファンへ熱いメッセージを送った。この日、しきりにファンに向かって「ええ顔してる」とうれしそうに口にしていた猪狩。終盤には「最高の時間やったわ。さみしくなるくらいにいい時間やったわ」と感慨深そうに語ると、バンドは「Goodbye To Say Hello」で本編を終えた。

アンコールで再びステージに現れた6人。猪狩は改めてファンへ感謝を述べつつも、「観に来てくれてる人のために曲を書いたりライブをやったりしたことは一切ないです。すべては自分のためにやってます」と自身のスタンスを明かした。「DRUG FREE JAPAN」では、かなすとイイカワケンが頭を振り回し、満はしゃがみこむなど、6人はエモーショナルにプレイ。ダブルアンコールでドロップされた「Come back my dog」では猪狩がフロアにダイブし、ライブは大団円となった。

すべてが終わると場内に、アルバムのボーナストラック「Bogey Loves」が。すると満とかなすがステージに走りこんでくる。さらにHEY-SMITHの残りのメンバーとSHANKを呼び込むと、彼らは全員でラインダンスを披露。場内を和やかなムードに包んでライブを締めくくった。

※記事初出時、一部写真のカメラマンクレジットに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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ひろ @Hiro_rock009

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