Spangle call Lilli line、5年ぶりワンマンで「年金もらい始めたらマメにライブやる」宣言

Spangle call Lilli lineが10月10日に東京・LIQUIDROOMでワンマンライブ「evoke spirits from the other world」を開催した。バンドは2010年6月5日に行われたLIQUIDROOMでのワンマンライブをもってライブ活動を休止しており、10月2日のOGRE YOU ASSHOLEとのツーマンライブで約5年半ぶりにステージに立ったばかり。LIQUIDROOM公演には、ひさびさにライブ活動を再開した彼らの姿を観るべく多くの人々が集まった。

この日のライブは厳かな雰囲気の中で「E」からスタート。続けて「Lilli disco」が披露され、力強いバンドサウンドと凛とした歌声で、満員のオーディエンスを幻想的な世界にぐいぐいと引き込んでいく。MCでは一転して、藤枝憲（G）が中心となって陽気なトークを展開。「mai」では大坪加奈（Vo）が歌い出しを間違えて演奏を止め会場が笑いに包まれたりと、ライブ全体に漂う空気はどことなくほのぼのとしたものになっていた。

その後も彼らは、先日YouTubeでミュージックビデオを公開した5年ぶりの新曲「azure」などを次々と披露した。ちょうど10曲の演奏が終わったところで、藤枝は「40代になると10曲くらいが限界なんです」「ギターを持って1時間以上立っていられないんです」「大坪さんが今日の衣装を白にするか黒にするか悩んでたから『2種類持ってきてよ』って言ったら、『ヘルニアだから2着も持ってこれない』って言われました」と、すでにメンバーの体力的に限界が来ていることをアピール。さらに「5年に1回しかライブ活動してないけど、ここまでくるとそう簡単に解散はしない」「年金をもらい始めたら、仕事がなくなるからマメにライブやると思う」と観客に宣言し、本編の最後に「eye」を演奏した。

アンコールでは大坪がキーボーディストと2人で登場し「inc.」を歌唱。最後にフルメンバーで「nano」が演奏されると会場は幸せな空気に満たされ、オーディエンスからメンバーに温かい拍手が贈られる中、1時間半のワンマンライブは終了した。

なおSpangle call Lilli lineは11月11日に5年ぶりのオリジナルアルバム「ghost is dead」をリリース。また12月13日に東京・赤坂BLITZで行われるライブイベント「DECEMBER'S CHILDREN」の夜の部に出演し、TK from 凛として時雨とツーマンライブを行う。