しょこたん“ぼっち”卒業宣言！ラスボス、でんぱ、ベジータと“レベル30”を祝福

5月4、5日、中川翔子のライブ「超☆貪欲生誕祭 30だお！ 全員集合!!」が千葉・舞浜アンフィシアターで開催された。

このライブはしょこたんが昨日5月5日に“レベル30”、つまり30歳になったことを記念して行われたバースデーイベント。4、5日とも昼夜2公演が行われ、バースデーイブとなる4日公演は水木一郎と声優・Pileが、バースデー当日の昨日は小林幸子とでんぱ組.incがゲスト出演した。ここでは昨日5月5日の昼公演の模様をレポートする。

お笑い芸人・あばれる君による前説と、声優・子安武人のナレーションでその半生を振り返る煽り映像「貪欲大陸」が終わるや、ステージ中央にせり上がってきたしょこたんは、ショートケーキをイメージしたイチゴのドレス姿。自らバースデーケーキに扮した彼女は、2006年のデビュー曲「Brilliant Dream」のイントロが鳴り響く中、「伝説の幕開けになるように思いっきり楽しんでいこう！」とシャウトして、“レベル30”初めてのライブを華々しくスタートさせた。

今回のライブでは、演出の一環としてステージ後方に「パフォーマンスシート」という客席を設置。アンフィシアターの円形ステージを360度取り囲むファンたちを「三十路ピチピチなりたての中川翔子です！」「観てください、この三十路ボディ！」と笑わせたしょこたんはダンサブルな「rainbow forecast」や、四つ打ちギターロック「Shiny GATE」、ヘヴィメタルチューン「calling location」、パワーバラード「RAY OF LIGHT」など、バラエティ豊かな楽曲群を連投。さらに彼女を照らすスポットライトがオレンジ、ピンク、イエローと変化するたび、同じ色に変化するペンライトを手にしたパフォーマンスシートのファンを背に「『ありがとうの笑顔』」を高らかに歌い上げた。

オーディエンスの万雷の拍手の中、しょこたんが舞台の奈落へとせり下がると、再びスクリーンが点灯。しょこたんと中山秀征が街路で会話を繰り広げるテレビ番組「ウチくる!?」風の映像が映し出される。この中で2人が「しょこくる!?」「行く！ 行く！」と声を合わせると、ステージには真紅のドレスに真紅のショールをまとった小林幸子が「さちさちにしてあげる」に乗って登場。彼女がビブラート1つで大歓声を集めてみせたところから、ゲストコーナーがスタートした。

「さちさちにしてあげる」ののち、小林と合流したしょこたんは「初めて涙を流した映画」として「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」を紹介。そして小林が歌う、そのエンディングテーマ「風といっしょに」をデュエット。優しげな歌声にオーディエンスからの万雷の拍手が集まる中、2人がステージ中央で抱擁したところで最初の「しょこくる!?」コーナーは終了した。

山田五郎、バカリズム、タカアンドトシからのバースデーメッセージ映像ののちに登場したのは「しょこくる!?」2組目のゲスト、でんぱ組.inc。彼女たちとしょこたんからなるユニット・しょこたん▼でんぱ組として、白いスウィングトップに白のミニのプリーツスカート姿で現れた7人はアニメ「パンチライン」、通称“パンチラ”のオープニングテーマ「PUNCH LINE」をかわいらしくもタフにパフォーマンスする。そしてでんぱ組の面々が口々に「お誕生日おめでとう」を連呼すると、しょこたんはエキサイト。なぜか白いミニのプリーツスカートの裾をまくり上げ、ピンクのアンダースコートを丸出しにしながらジャンプを繰り返し、6人から「もはや“パンチラ”じゃなくて“モロ”！」とツッコまれてしまう。

その後「中野に生まれて30年！」「ギザ！ ギガント！ バッカルコーン！」という“アイドル式のあいさつ”を済ませたしょこたんは「ライブの鉄板ソング」と語る「pretty please chocolate on top」をでんぱ組とドロップ。「夢みたい！」「幸せ！」と「しょこくる!?」コーナーを締めくくった。

ライブ後半戦は煽り映像とステージが連動する演出で幕を開ける。ささきいさおからのバースデーメッセージと、しょこたんの歴代シングルのCM映像集がスクリーンに流れ出し、その映像が最新シングル「ドリドリ」のものまでたどり着くと、ステージ上のしょこたんはこの曲を、続いてゲーム「白猫プロジェクト」のCM映像が流れると、そのテーマソング「LUCKY DIP」を熱唱。これにオーディエンスが大歓声で応えると、彼女は「燃えさかれ 命の花よ！」「熱く熱く 燃えて燃えて 今を生きて！」「10年先の未来まで みんなついてきてよ！」と彼らを煽りつつ「涙の種、笑顔の花」「9lives」「フライングヒューマノイド」とアップリフティングなナンバーを3連射。さらに「回して回して みんなのドリルで天を突け！」とのシャウトとともにキラーチューン「空色デイズ」を投下して、ステージをあとにした。

超満員のファンがアンコール代わりに「空色デイズ」のサビを歌っていると、パフォーマンスシート最奥にライブTシャツズ型のしょこたんの姿が。そのままファンとハイタッチしながら、ryo（supercell）プロデュースのラブソング「午前六時」をかわいらしく歌った彼女がここまでのライブを振り返り「1人じゃなかった、中川翔子！ “レベル30”、ぼっちを卒業します！」と高らかに宣言すると、会場には彼女が敬愛するアニメ「ドラゴンボールZ」のキャラクター・ベジータからのバースデーメッセージが流れ出す。この演出に驚きながらもしょこたんが「make a wish▽」を歌い始めると、今度はそのベジータ役の声優・堀川りょうが、小林、でんぱ組、しょこたん楽曲を手がけるたむらぱん、岩里祐穂、meg rock、そしてバースデーケーキとともに登場。「さっきのベジータ様の声は生だったんですね」と、さらに彼女の度肝を抜いてみせた。

改めて“ぼっち”ではないことを確認したしょこたんが、バースデー当日の昼公演のラストナンバーに選んだのは「愛いっぱい、せいいっぱい」だ。パフォーマンスシートのファンと肩を組みながら「これからも歌い続けていけますように」という願いと「みんなへの愛」を込めたこの曲を歌った彼女は「全員集合!!」というライブのサブタイトルになぞらえて「風邪引くなよ！」「風呂入れよ！」「死ぬんじゃねえぞ！」「まったねー！」と、“レベル30”初ライブの幕を下ろした。