Double Punch第3弾でフラカン×和義が高電圧ロックバトル

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スペースシャワーTVが主催するライブイベント「Double Punch III フラワーカンパニーズ×斉藤和義 ~フラカン和義のロックンロール300万ボルト~」が3月12日、Shibuya O-EASTにて行われた。

ライブの転換時には、MCとして会場を盛り上げた鈴木圭介(写真左)、斉藤和義(中央)、グレートマエカワ(右)の3人。各アーティストとともに、脱線しまくりのトークを繰り広げた。

ライブの転換時には、MCとして会場を盛り上げた鈴木圭介(写真左)、斉藤和義(中央)、グレートマエカワ(右)の3人。各アーティストとともに、脱線しまくりのトークを繰り広げた。

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斉藤和義はPUFFYへの楽曲提供や映画「FISH STORY」の音楽プロデュースについて、「最近、いろんな人に曲を書くことが増えて、一緒にステージに立つことも多くなって嬉しい」とコメント。

斉藤和義はPUFFYへの楽曲提供や映画「FISH STORY」の音楽プロデュースについて、「最近、いろんな人に曲を書くことが増えて、一緒にステージに立つことも多くなって嬉しい」とコメント。

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フラカンは今年結成20周年。圭介は「メンバーチェンジなしで、活動休止もなく、ブレイクせずに20年続けたバンドはフラカンだけ」と高らかに宣言。

フラカンは今年結成20周年。圭介は「メンバーチェンジなしで、活動休止もなく、ブレイクせずに20年続けたバンドはフラカンだけ」と高らかに宣言。

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2007年9月にクレイジーケンバンドとZAZEN BOYS、2008年7月にはThe BirthdayとTHE BACK HORNを迎えて行われてきたこのイベント。 第3弾となる今回はフラワーカンパニーズと斉藤和義を迎え、会場を日比谷野外大音楽堂からShibuya O-EASTに移して開催。フラカンと斉藤はこれまでにも「フラカン和義のロックンロール100万ボルト」(2005年6月)、「フラカン和義のロックンロール200万ボルト」(2007年12月)と共演イベントを実施しており、3度目の今回はこれまで以上に熱いロックンロールバトルが繰り広げられた。

この日はスペシャルゲストとして、キセルとリリー・フランキーが出演。サポートメンバーにエマーソン北村(Key)を迎えたキセルは、幻想的なサウンドで異空間を作り上げた。辻村豪文(Vo,G)はMCで「しょっぱなから出鼻をくじくような暗い曲ですみません」「イベント名は“300万ボルト”ですが、僕らは9ボルトくらいですよね(笑)」と語り、会場の笑いを誘った。3曲目の「ビューティフルデイ」では斉藤和義がドラムでゲスト参加。豪文から「ハタチの頃から大好きだった人です」と紹介されると、斉藤は照れ笑いを浮かべた。このレアなコラボレーションに、観客はステージ上のメンバーに大きな声援と拍手を贈った。

セットチェンジ時には、斉藤と鈴木圭介&グレートマエカワがステージに現れ、キセルの2人とトークを展開。斉藤とキセルの出会いや、フラカン圭介と辻村豪文とのエピソードなど、興味深い話題で会場の笑いを誘った。

2番手のリリー・フランキーは、風邪をひいているためマスクをしての登場。ギターを抱えたリリーのサポートとしてTOKYO MOOD PUNKSのメンバーやalutoの佐藤帆乃佳(バイオリン)が参加し、彼ならではの情熱的で濃厚な歌世界を演出した。MCでは下ネタの連続、しかもステージ上で鼻をかむなど終始ユルい雰囲気。しかし、いざ彼が歌い始めると空気が一変し、“アーティスト:リリー・フランキー”ならではの世界観を構築させていった。最後には斉藤和義の「彼女」を情感たっぷりにカバーし、ステージを降りた。

いよいよメインアクトのひとり、斉藤和義が登場。「I'm FREE」からスタートしたこの日のライブは、ヘヴィでファンキーなロックンロールが中心。3月末から「めざにゅ~」の新テーマソングとしてオンエアされる軽快なロックンロール「ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー」もいち早く披露され、フロアからは大声援が挙がった。

さらに、「らくだの国」ではPUFFYの吉村由美が特別ゲストとして参加。吉村曰く「PUFFY史上もっとも暗い曲」を、ステージ上で初めて一緒に歌うこととなった。滅多に目にすることができない貴重な共演に、観客も大興奮。最高のコラボレーションを楽しんだ後、斉藤はパンキッシュな「FISH STORY」で前のめりに攻め、「社会生活不適合者」「ベリーベリーストロング」で最高のクライマックスを迎えた。

斉藤の熱演が終わると、今度はフラワーカンパニーズの4人がステージに登場。1曲目の「馬鹿の最高」からトップギアでライブに挑んだ彼らは、エネルギッシュなパフォーマンスで会場を沸かせた。「終身刑」ではコール・アンド・レスポンスの繰り返しでヒートアップさせ、「この胸の中だけ」「深夜高速」といったエモーショナルな楽曲では、観る者のハートをわし掴みに。ラストナンバーの「真冬の盆踊り」では、パワフルな演奏と胸に突き刺さる歌声に、ステージ上とフロアとが一体となった。

最高の盛り上がりのうちにフラカンのライブは終わったものの、このイベントのクライマックスはこれから。斉藤とフラカンは再びステージに立ち、この日限りのスペシャルセッションを繰り広げた。斉藤の「僕の見たビートルズはTVの中」から始まったこの豪華共演では、フラカン「LOVE ME DO」や斉藤の「あの高い場所へ」など、興味深いコラボレーションを披露。各曲で斉藤とフラカン圭介は交互に歌い、さらには強烈なハーモニーを聴かせてくれた。そして最後に、斉藤が「日本のロックのスタンダード」と言ってTHE BLUE HEARTS「人にやさしく」をカバー。いつも以上にパンキッシュな歌と演奏で、フロアを熱狂の渦へと巻き込んでいった。

最高のセッションを目にしたファンからは、惜しみない拍手が贈られた。そして拍手はそのままアンコールを求める拍手へと変わっていき、これに応えるようにイベント全出演者がステージ上に登場。トリプルドラム、ツインベースという強力な編成で、斉藤の「歩いて帰ろう」をセッションし、フラカン圭介の「歩いて帰れよーっ!」の叫びをもって3時間強にわたるスペシャルイベントの幕は閉じた。

なお、この日の模様は3月28日21:00から60分にわたり、スペースシャワーTVでオンエア。残念ながらライブに足を運ぶことができなかったファンは、こちらのチェックをお忘れなく。

「Double Punch III フラワーカンパニーズ×斉藤和義
~フラカン和義のロックンロール300万ボルト~」セットリスト

【キセル】
1. ハナレバナレ
2. 君の犬
3. ビューティフルデイ [with 斉藤和義]
4. ベガ

【リリー・フランキー】
1. ジェイミー
2. フジオ
3. 水曜の薔薇
4. 彼女

【斉藤和義】
1. I'm FREE
2. すっぱいぶどう
3. ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー
4. らくだの国 [with 吉村由美(PUFFY)]
5. FISH STORY
6. 社会生活不適合社
7. ベリーベリーストロング

【フラワーカンパニーズ】
1. 馬鹿の最高
2. どしゃぶり地獄
3. 終身刑
4. はぐれ者讃歌
5. この胸の中だけ
6. 深夜高速
7. 恋をしましょう
8. 真冬の盆踊り

【斉藤和義×フラワーカンパニーズ】
1. 僕の見たビートルズはTVの中
2. LOVE ME DO
3. あの高い場所へ
4. 人にやさしく
--ENCORE--
E1. 歩いて帰ろう [ALL CAST]

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音楽ナタリー @natalie_mu

Double Punch第3弾でフラカン×和義が高電圧ロックバトル http://natalie.mu/news/show/id/14349

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