「いい仕事するぜ！」ザ・チャレンジ、メジャー契約書に調印

4月22日にミニアルバム「スター誕生」でEMI Recordsよりメジャーデビューするザ・チャレンジが、昨日3月6日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにてコンベンションライブを開催した。

これは彼らのメジャーデビューに際しメディア関係者に向けて実施された公演。会場には200人の関係者に加え抽選に当選し招待されたファン300人も集まった。

開演時間を迎えると舞台奥の壁にバンドのこれまでの歩みをまとめた映像が映し出された。MCによるメンバー紹介を経てSEの「STAR WARS theme」が高らかに響くと、メンバーが1人ひとりステージに登場。彼らは1曲目に「キラキラ」をプレイし、ファンと息ぴったりのダンスを踊って即座に会場の空気をヒートアップさせる。続く「マイガール」ではチャレンジオノマック（Vo, G）の甘い歌声、沢田チャレンジ（Vo）の威勢のいいラップ、タラコチャレンジ（Vo, G）のエモーショナルなギターソロと、フロントマン3人の持ち味が存分に発揮されるステージングを展開した。

沢田はMCで「お前たち『コンベンション』の意味わかってるか？ 今日は全国津々浦々から『ザ・チャレンジに唾付けとこうかな』と思ってくれてる関係者さんが集まっているんだ」とファンに公演の趣旨を説明。そして「カモン、唾！」と関係者エリアに向けて絶叫し、観客の爆笑を誘った。

3曲目に披露されたのは「メジャーデビュー」。この楽曲はその名の通りメジャーデビューしたいというバンドの意志を歌に込めたインディーズ時代のナンバーで、歌詞には「SONY VICTOR EMI CDを出しておくれ」というくだりが登場する。沢田は「『SONY VICTOR WARNER MUSIC』って歌わなくて本当によかったと思ってる！」とEMIと縁があった喜びを噛みしめてこの曲を届けた。間奏では沢田がステージを降りて2階の関係者席に乱入し、彼のトレードマークである赤いサングラスを配りまくるという好感度アップのための“プレゼント作戦”を敢行し、会場を盛り上げる。そして彼はステージへ戻るや「いいか“お客チャレンジ”のみんな！ あそこにいる“関係者チャレンジ”の皆さんは、今日から僕らの新しい“お父さんお母さん”になる人たちだ。ちゃんと挨拶しよう。回れー後ろ！」と呼びかけた。フロア前方の鑑賞エリアに集まっていたファンは彼の言葉に従って体ごと振り返り、フロア後方にいる関係者たちと向き合う形に。バンドと同じ方向を向いたファンは、関係者を笑顔で見つめながら曲のリズムに乗せて挙げた手を左右に振る。オーディエンスを巻き込んだバンドの力強いアピールには、関係者エリアから惜しみない拍手が送られた。

彼らはその後「LOVEってる」「花金ダンス」の2曲を演奏し、ハイテンションなステージングで会場の温度を上げ続けた。ラストナンバーを前に沢田は「結成から4年。ここまで来られたのも、ひとえに支えてくれたお客チャレンジのおかげです！ EMIの皆さま、こんな俺たちを拾ってくれてありがとう。いい仕事するぜ！」と感謝を伝える。そして「ロックミュージックを信じてくれますか！ ザ・チャレンジを愛してくれますか！ これからもザ・チャレンジとチャレンジしてくれますか！」と叫び、バンドは「お願いミュージック」を演奏。恒例の“エビ反りダンス”で客席と一体となり、アクトを締めくくった。

ライブの後には舞台上で「メジャー契約調印式」が行われた。メンバーはワイシャツの上に野球のユニフォームを着たプロ野球の“入団会見スタイル”で再登場。沢田が代表で契約書にサインを入れ、それを見届けたEMIの中村卓MDと固い握手を交わした。沢田は「ドラフト1位指名を頂きました、ザ・チャレンジです！ メジャーの舞台で1勝でも多く勝利を勝ち取って、女子アナと結婚したいと思います！」と冗談を飛ばす。観客を笑わせた彼は改めて「僕らはこのままのノリで、ライブハウスからお茶の間までを駆け抜ける“アミューズメントロックバンド”としてがんばっていきます！」と決意表明した。最後にはドラゴンチャレンジ（Dr）が音頭を取り「エイエイオー！」のかけ声が披露される。メンバーは握った拳を真っ直ぐに天に突き上げ、これからの奮闘を誓っていた。