絆深まったエビしゃちライブで「七日間戦争」平和に終戦

昨日1月12日に東京・日本青年館にてスターダストプロモーション主催イベント「ふじいとヨメの七日間戦争」の最終公演にあたる私立恵比寿中学とチームしゃちほこのツーマンライブ「俺のエビしゃちライブ」が開催された。

エビ中とチームしゃちほこによる初の合同ライブということで、両者のファンから注目を集めていた「俺のエビしゃちライブ」。インフルエンザ感染でメンバーの欠場が相次いでいた私立恵比寿中学は、廣田あいか、松野莉奈、中山莉子が復帰を果たし、2015年初のフルメンバーでのステージとなった。一方チームしゃちほこは「俺のしゃちほこライブ」「俺のザ・ベストテン」に続き、坂本遥奈が静養のためやむなく欠席。彼女を除く総勢13名によるこのライブでは、2組が交互にパフォーマンスを行った。

開演時刻になると両者のオープニングSEがミックスされたスペシャルバージョンのSEが場内に鳴り響く。エビ中とチームしゃちほこメンバーがステージに登場し、先攻のチームしゃちほこが横一列に並ぶと「そこそこプレミアム」で勢いよくライブをスタートさせた。ステージ後方で後輩のパフォーマンスを見守っていたエビ中はチームしゃちほことポジションを入れ替え、「ラブリースマイリーベイビー」をキュートに歌唱。エビ中がチャーミングなパフォーマンスで会場を沸かせる一方で、チームしゃちほこはキラーチューン「抱きしめてアンセム」を早々に投下して攻めの姿勢を見せつける。その熱量を引き継ぐようにエビ中も「ハイタテキ！」をパワフルに届けて客席の熱気をさらに引き上げた。

エビ中が「皆さーん、こんにちは！ 初めまして、私たち“チームエビ中”です」と挨拶すると、チームしゃちほこはそれを受け「いやいや……私たち、“私立しゃちほこ中学”です！」と声を揃える。観客たちは2組の微笑ましいやりとりに声援を送り、彼女たちの共演を改めてよろこんだ。その後もエビ中としゃちほこは、テイストの異なる互いの楽曲をうまくつないだセットリストで、代わる代わるパフォーマンスを繰り広げていった。

中盤に設けられたフリートークのコーナーでは、秋本帆華が「エビ中ちゃんには（安藤）ゆずみたいな強烈なキャラの人はいるの？」とエビ中に質問。安本彩花が「裏では……」と言いながら松野に視線を送ると、同志を見つけた安藤が松野のほうを向きながら「一緒だね！」と目を輝かせる。しかし松野は「違うと思うけど……やっぱりゆずぽんさんには勝てませんよ」と謙遜。その後も“ゆず無双”は続き、安藤は2グループの中で最年長の真山りかに「安藤先輩と呼ばせていただきます」と言わしめるほどの“圧”をかけた。MCの途中では中山莉子と咲良菜緒、柏木ひなたと伊藤千由李がそれぞれの衣装をシャッフルして登場する場面も。めったに見られない他ユニットのコスチュームを着た彼女たちには会場中から熱い視線が集まった。

フリートークのあとは各グループの“アガる”ナンバーの応酬に。それぞれ3曲ずつ、計6曲のアッパーチューンが矢継ぎ早に放たれると、客席のボルテージはピークに到達した。2度目のフリートークでは「（ももクロ、エビ中、しゃちほこの）3チームのピンクの中で一番弱いから……」と発言していた星名美怜が「今年の『イエローサミット』みたいに、来年『ピンクサミット』があったらどうしようって……」と悩みを打ち明ける。「ピンクサミット」の開催に備え、キャラ作りをすることになった星名は、“いちご星人”を名乗る安藤に対抗して、旧知の仲である咲良に“ビターチョコ星人”と設定を考案してもらった。そのやりとりを聞いていた大黒柚姫は「圧がないのを逆手にとって、『私健気ですよ』みたいなタイプで行ってみたら？」と星名に提案。さまざまな意見を聞き星名は「年間通して悩みたいと思います」と笑顔を見せていた。

終盤ではお互いの楽曲をカバーし合うパートも。しゃちほこはデスボイスやヘッドバンギングなどを取り入れてしゃちほこ流にアレンジした「ザ・ティッシュ～とまらない青春～」を、エビ中は本家をハイクオリティにコピーした「シャンプーハット」をパフォーマンスし、両者のファンを喜ばせた。真山の「『ふじいとヨメの7日間戦争』、最後はみんなの思いを乗せてこの曲で締めたいと思います」という言葉からエビ中としゃちほこはラストナンバー「また明日」を和気あいあいと歌唱。全25曲を届けた2組は、パネルになった坂本を含む“14人”で一列に並んで最後の挨拶を行い、フルメンバーでの出場が叶わなかったことについて咲良は「次は14人でまた“エビしゃち”ができたらいいなと思います」と話し、大黒は「このライブでエビ中ちゃんとしゃちほこの絆が深まった感じがするね」とうれしそうに語っていた。3グループに分かれてエビ中としゃちほこが退場していき、最後に残った安本が「7日間、お疲れちゃーん！」とファンをねぎらったところでライブは終了。TM NETWORKの「SEVEN DAYS WAR」をBGMにした7日間を振り返るエンディングムービーの上映が終わると、「ふじいとヨメの七日間戦争」は大団円を迎えた。

なお「ふじいとヨメの七日間戦争」は全15公演のうち6公演でライブビューイングを実施。今月立ち上がったばかりのスターダストプロモーションのライブビューイングレーベル「BOOSTAR★446（ブースターヨンヨンロク）」の第1弾企画として行われたこのライブビューイングでは、述べ148カ所の映画館、154スクリーンで合計3万2836人の観客を動員した。また「ふじいとヨメの七日間戦争」では、2016年1月8、9日に埼玉・さいたまスーパーアリーナにて「俺の藤井2016 in さいたまスーパーアリーナ『タイナマイト』」が開催されることも発表された。