山田涼介は現代のジェームズ・ディーン？「ナミヤ雑貨店の奇蹟」西田敏行が語る

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の完成披露試写会が本日8月18日に東京・有楽町朝日ホールで行われ、キャストの山田涼介（Hey! Say! JUMP）、西田敏行、尾野真千子、村上虹郎、寛一郎、門脇麦、林遣都、監督の廣木隆一が登壇した。

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は、山田演じる養護施設育ちの青年・敦也と、西田扮するナミヤ雑貨店店主・浪矢雄治の時を超えた交流を描くファンタジードラマ。東野圭吾の同名小説が原作となっており、山下達郎が主題歌「REBORN」を提供した。

原作を読んだときの感想を聞かれた山田は「2時間にまとめるのは無理なんじゃないかと思いました。でも脚本はきれいにまとまっていて、スタッフさんの熱い思いも伝わってきました」と述懐。山田と同じように映像化するのは難しいと感じたという西田は「でも監督はやってくれるんですね。ちなみに監督は私と同郷でして、福島は才能のある人がたくさんいるんだなと感じました」と冗談交じりに話した。

続いて西田が、今作で初共演を果たした山田について「初めての気がしなかったんですよね。なぜかと言うと、僕が青春期に観た『エデンの東』のジェームズ・ディーンと山田くんの感性が重なったからです」と明かすと、山田に対し観客から大きな拍手が送られる。山田はうれしそうな様子を見せるが「1ついいですか？」と前置きし、「『ナミヤ雑貨店』のパンフレットを読んでいたら『林遣都くんがジェームズ・ディーンに重なった』って書いてあったんですけど」と吐露。西田は「ジェームズ・ディーンも作品によって違うからね」と述べ、会場に笑いを巻き起こした。

撮影現場の雰囲気を尋ねられた村上は「廣木組の作品に参加するのは3度目になります。監督はデレデレしてるときもあるんですが、現場だとツンツンしていて。僕みたいなガキには『ツンッ！』って」と回想すると、廣木は笑顔を浮かべる。寛一郎が「僕と虹郎がわちゃわちゃしているのを山田くんが優しく見守ってくれた」と振り返ると、山田は「わちゃわちゃの仕方が、懐中電灯をお互いの顔に当てて『ウェイ』ってやってるだけですから。それは見守りますよね」と楽しそうに語った。

イベントの終盤、廣木は「いろいろなストーリーが重なって、最後には泣ける群像劇になっています。登場人物を愛してくれたらうれしいです」と鑑賞前の観客に呼びかける。そして山田は「この映画を観ると人と人とのつながりの大切さを再確認すると思います。奇跡は信じるものじゃなくて、自分で手繰り寄せるものだと感じていただければ」とメッセージを送った。

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は9月23日より全国でロードショー。