渡辺多恵子、篠原千絵、田村由美の普遍的傑作が豪華本に

小学館創業90周年を記念した作品集「Flower Comics Masterpieces」の第2弾が、本日1月7日に発売された。渡辺多恵子、篠原千絵、田村由美の単行本がラインナップされている。

「渡辺多恵子 －想い／絆－」には、現在も連載中の「風光る」第1話ほか「ジョセフへの追想」「恋文―love letter―」「僕の胸も熱くなる」「キチキチ」「十四の風景」などを収録。また「ファミリー！」は第2話、第14話がカラー付きで収められており、第14話のカラーが単行本で再現されるのは初めてのことだ。別冊付録として、2001年に刊行された京都ガイドブックの最新版「風光る京都2013 限定版」も制作された。

「篠原千絵 －いつか見た空－」は、風景をテーマに作品をセレクトしている。これまで単行本化されていなかった「語部伝説」「サラの篝火」「天狼星に聞け」ほか、「空の消失点」「逃亡急行（エスケープ・エクスプレス）」「暁に立つライオン」も収録。また別冊付録「南極星（スハイル）」は、これまでに発表された篠原のトルコ取材記、自ら撮影した写真、描き下ろしエッセイなどを収めたトルコガイドブックになっている。

「田村由美 －生命の熱量－」には「BASARA」「7 SEEDS」における人間の闘いを、田村の語り下ろしインタビューとカラーイラストで読み解く別冊「鼓動―The Battles of BASARA/7SEEDS―」が付属。また「女神が落ちた日」「4人の女」「霧の家―公開されない３本の棘―」「不幸作家と呼ばれたい」「彼女は誰を殺したか」「きねづかん」「踊る教室」も収められた。

「Flower Comics Masterpieces」は少女マンガ界の革命児たちによる傑作短編を集めた、化粧箱入りハードカバーの豪華単行本。第1弾として「萩尾望都 －愛の宝石－」「吉田秋生 －夜明け－」の2冊も刊行されている。