「ピンクとグレー」舞台挨拶、ひうらさとるの絶賛に加藤シゲアキ恐縮

6

368

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 44 59
  • 265 シェア

映画「ピンクとグレー」のトークイベントが、本日1月18日に東京・TOHOシネマズ新宿にて行われ、原作者の加藤シゲアキ、監督の行定勲ひうらさとるが登壇した。

ひうらさとる

ひうらさとる

大きなサイズで見る(全6件)

加藤は「こんなときに限って大雪が降るっていうね(笑)。なのに皆さん足を運んでくださって、本当にうれしい限りでございます」と感謝を述べる。また映画「ピンクとグレー」に、「観た人と語り合いたいので早く!早く観て!!」と熱烈なコメントを寄せているひうらは「自分の(原作の)映画でもこんなの出たことないんですけど」と観客の笑いを誘った。

行定勲

行定勲[拡大]

本作は2012年に上梓された加藤の同名小説を、行定が映像化した青春ミステリー。突然の死を遂げたスター俳優・白木蓮吾を中島裕翔、その親友・河田大貴を菅田将暉が演じている。映画の幕開けから62分後に、衝撃的な仕掛けが待ち受けているという今作について行定は「『62分後の衝撃』と言われてるでしょ。若い子たちが、映画のその瞬間に『これじゃない? これじゃない?』ってざわざわする。映画館の中でそういう一体感が生まれるというのはうれしいですね」と語った。

映画を観たあとに原作を読んだというひうらは「どういう構成になっているのかなと思って小説を読んだら、時間軸がバラバラですごく凝った構成だった。デビュー作だからか、はじめのうちはぎこちないんですけど、だんだん筆が乗ってくる感じがわかって。書く喜びにあふれてる感じが伝わってきて、『コインロッカー・ベイビーズ』みたいな感じがしたんです」と称賛。それを聞いた加藤は「いやいやいや……勘弁してください」と恐縮した様子を見せた。

「ピンクとグレー」キャスト。左上から時計回りに、菅田将暉、夏帆、柳楽優弥、岸井ゆきの。(c)2015「ピンクとグレー」製作委員会

「ピンクとグレー」キャスト。左上から時計回りに、菅田将暉、夏帆、柳楽優弥、岸井ゆきの。(c)2015「ピンクとグレー」製作委員会[拡大]

「行定さんの映画を小さい頃から観ている」と語った加藤は「『ピンクとグレー』を好きだからこそ、行定さんがアレンジしてくれた。生半可に僕を気にして忠実にやるよりも、行定さんが今やりたいことを僕の素材を使ってアレンジしてやってくれたほうが面白いんじゃないかと」「キャラクターに愛着がありすぎるという傾向が僕にはあるんですけど、それはあくまで自分の主観。なんなら僕のことなんか忘れて作ってくれれば」と映像化にあたりアレンジされた部分に言及。ひうらも「自分もお任せするタイプ。綾瀬はるかさんでドラマ化されると聞いたときは『かわいすぎる』と思ったけど(笑)」と、ドラマ「ホタルノヒカリ」のエピソードも交えて同意した。

行定勲

行定勲[拡大]

また加藤は小説の執筆時に映画の構造を参考にすることを明かし、「脚本の構造を分析することにハマった時期があって。たとえば『パルプ・フィクション』を時系列で並べたりしてました。『ピンクとグレー』を書いていたときには『(500)日のサマー』の影響を受けましたね」とコメント。作品を作り出すきっかけについては「(アイデアが)降ってくるって言うとカッコよすぎるかな(笑)。映画では割愛されてますけど、『ピンクとグレー』では自殺した友達の死体をきれいにするっていうシーンがやりたかったんですよ」と回答し、行定から「加藤くんは変態です(笑)」とツッコミを受ける一幕も。

最後に作品を作り上げる上での信念を聞かれると、加藤は「初期衝動と熱量です。どうしてその作品を書きたいと思ったのかという気持ちや理由を覚えておくこと」と説明。行定は「人の話を聞くこと。照明部の一番下のスタッフに聞いたりもします。そういう意味では役者も大切なので、キャスティングも慎重ですね。話を聞ける相手じゃないといけないから」と答え、イベントは幕を閉じた。

関連する特集・インタビュー

この記事の画像(全6件)

読者の反応

  • 6

ひうらさとる@西園寺さん④ラブサバ全4巻発売中❗️ @marikosatoru

コミナタまでw ありがとうございます。「ピンクとグレー」舞台挨拶、ひうらさとるの絶賛に加藤シゲアキ恐縮 - コミックナタリー https://t.co/32CwxiXJsf

コメントを読む(6件)

ひうらさとるのほかの記事

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャのコミックナタリー編集部が作成・配信しています。 ひうらさとる / 行定勲 / NEWS / 中島裕翔 / 菅田将暉 / ピンクとグレー の最新情報はリンク先をご覧ください。

コミックナタリーでは国内のマンガ・アニメに関する最新ニュースを毎日更新!毎日発売される単行本のリストや新刊情報、売上ランキング、マンガ家・声優・アニメ監督の話題まで、幅広い情報をお届けします。