横山未来の場合:ジャッキー・チェン好きの少年は如何にしてSHIBUYA TSUTAYAのVHSコーナーを企画するに至ったか
2016年7月末、船井電機がVHS方式の家庭用ビデオテープレコーダーの生産を終了した。DVDやBlu-rayの時代を経て、現在では配信で映画を観ることが主流になっているが、ビデオテープの灯は絶えていない。2020年9月、東京・渋谷の一等地にあるSHIBUYA TSUTAYAがリニューアル。その一環として約6000タイトルのVHSを集めたコーナー「渋谷フィルムコレクション」を新設した。このコーナーを発案したのは、当時27歳だったスタッフ・横山未来氏。何かに並外れた愛情を注ぐ人にスポットを当てる連載「〇〇の異常な愛情」の第4回では、彼がいかにしてVHSコーナーを企画し、実現するに至ったのかを掘り下げる。