父・四世雀右衛門をしのぶ法要で雀右衛門「一丸となって父が残した大事な演目を」

本日2月21日、四世中村雀右衛門の十三回忌追善法要が東京・青山霊園で行われた。

墓前には四世雀右衛門の長男・大谷友右衛門、次男の当代・中村雀右衛門、孫で友右衛門長男の大谷廣太郎、次男の大谷廣松や一門が参列。雨の中、故人をしのんだあと、友右衛門、雀右衛門、廣太郎、廣松が取材に応じた。

友右衛門は「早いもので十三回忌ですが、時々、父はまだまだ喋っているんじゃないかなと思う感覚もありますので、それほど遠くないように感じますね」と述べ、十三回忌追善狂言「傾城道成寺」が上演される「三月大歌舞伎」に向けて、「父もよくさせていただいていた狂言を、今回は父の追善で雀右衛門がするということが、とても嬉しいです」と喜びを語った。また雀右衛門は「廣太郎くん、廣松くんがこうして成長してきていますので、きっとお墓の中の父も喜んでいるんじゃないかと思います」と話しつつ、「傾城道成寺」に向け、「兄のところと、私のところが一丸となって父が残した大事な演目を、父の舞台をご覧いただいていた方にも、『あ、そうだったな』と思い出していただけるような舞台を勤めることができれば」と意気込んだ。

「三月大歌舞伎」は東京・歌舞伎座にて、3月3日から26日まで上演される。