藤原竜也「中村仲蔵」稽古で「十代の演劇少年に戻ったよう」、市原隼人の脱ぐタイミングにも期待

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藤原竜也主演舞台「中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~」の製作発表が、本日11月8日に東京都内で行われた。

舞台「中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~」チラシ表

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源孝志が脚本、蓬莱竜太が演出を手がける「中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~」は、江戸時代中期に実在した破天荒な歌舞伎俳優・中村仲蔵の、波乱万丈な人生を題材にした物語。劇中では、厳しい階級制度の江戸歌舞伎界で、仲蔵が努力と才覚と不屈の精神で大スターへとのし上がるさまが描かれる。仲蔵役を藤原が務めるほか、本作には初代市川八百蔵 / 酒井新左衛門役で市原隼人、中村伝蔵役で浅香航大、志賀山お俊役で尾上紫、中村伝九郎役で廣田高志、七代目中村勘三郎 / 中村任三郎役で植本純米、瀬川錦次役で古河耕史、蕎麦屋の万蔵ほか役で斉藤莉生、金井三笑役で今井朋彦、そしてコン太夫役で池田成志、市川團十郎役で高嶋政宏が出演する。

製作発表には、藤原、市原、浅香、紫、今井、高嶋、そして源と蓬莱が出席。源は、2021年12月に放送され、同じく中村仲蔵を題材にしたNHKドラマ「忠臣蔵狂詩曲 No.5 中村仲蔵 出世階段」で脚本・演出を手がけたことに触れ「『中村仲蔵を、藤原竜也に演じさせて舞台化したい』というお話をホリプロの金森(美弥子)さんからいただいたのは、実はドラマの話より前でした。四十代というのは俳優にとって、経験値やスキル、身体能力が高く、体力もある、一番良い時期。四十代を迎えた竜也くんの身体表現を活かせる作品を、と考えたとき、中村仲蔵はぴったりだと思いました」と明かす。蓬莱は今回の上演に向けて「“歌舞伎の世界”を演劇にするということは、一番難しいところではありますが、やりがいもあるのではと思っています。人間の軋轢や階級社会といった、不変のテーマで人間ドラマを描きつつ、歌舞伎を演劇に変換していきたい」と意気込みを述べる。

藤原は、本公演と同様にホリプロとTBSが主催を手がける舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」に、9月までハリー・ポッター役で出演していたことに言及し「世界観がかすりもしないようなものを新たに企画していただいて……(笑)」と述べ、会場の笑いを誘う。また、すでに稽古を始めていることを明かし「十代の演劇少年に戻ったような、新鮮な気持ちで毎日の稽古に挑んでいます。歌舞伎の関係者の方々にご協力いただいているのですが、手も足も出なくって。新たな高い壁にぶつかっていますが、自分にとって次のステップに進むためのとても良い経験になっていると思うので、精一杯やって、良い芝居を作りたい」と言葉に力を込める。また「お客様は、我らが市原くんがどこで脱いでくれるのか、きっと楽しみになさっていると思います。ご期待ください!」と茶目っ気たっぷりの笑顔を浮かべた。

市原は、藤原の兄弟子・初代市川八百蔵と、謎の侍・酒井新左衛門を演じる。「現時点で、僕にはこの作品を楽しめる余裕はありません。“真剣勝負”という言葉がしっくりくる作品。毎日稽古に励み、三味線と向き合っております。初日に向けて、作品世界に埋没して務めます」と真剣な表情で語った。浅香は「僕自身、恥ずかしながら“歌舞伎”に詳しくなく、歌舞伎俳優の舞台裏の日常というものを想像しづらかったのですが、脚本がとっても面白く、読んだことで歌舞伎のことをよくわかったような気持ちになってしまいました。お客様に楽しんでいただけるよう、がんばりたい」と話す。

仲蔵の育ての親・志賀山お俊を務める紫は「どんな舞台になるか想像がつきませんが、今のわくわくした気持ちをお届けしたいですね。私自身、怖い母親の役ですが、稽古場では、座組の若い方たちには優しい母のように、年上の方々には可愛がってもらえるような存在になれれば」とコメント。今井は「僕が演じる金井三笑は立作者で、劇場ではトップの立ち位置の劇作家。あまり詳しいことをお話すると、観る楽しみがなくなってしまいますが、1つ言えるのは、全国の藤原竜也ファンを敵に回す役です(笑)。前回、『エレファント・マン』で竜也くんと共演したときは、竜也くん演じるエレファント・マンに寄り添う役で、劇場でも竜也くんのファンから温かい言葉をいただいていましたが、今回は確実に石が飛んでくるかと。今から身を守るすべを見に付けたいですね(笑)」と冗談交じりに語った。

高嶋は「僕はロック好きなので、ジョン・レノンが歌舞伎座によく足を運んでいたことを知り、そこから歌舞伎を好きになりました」と話し、市川猿翁(当時三世市川猿之助)が狐忠信役で出演していた「義経千本桜」の川連法眼館の場で、狐忠信が劇場のあちこちから登場する仕掛けに驚いていると、猿翁と目が合ってニヤリと笑われた、という思い出を明かす。「今回、四代目市川團十郎を演じます。僕は、初めて本格的な時代劇への出演が決まったとき、藤間流に入門したのですが、人前で踊った初めての作品が(初代から四代目までの團十郎が初めて演じ、得意としていた演目を、七代目市川團十郎が制定した)歌舞伎十八番の内『助六由縁江戸桜』。ですので、縁を感じています」と述べた。

公演は来年2月6日から25日まで東京・東京建物 Brillia HALL、29日から3月1日まで広島・広島文化学園HBGホール、7日から10日まで愛知・御園座、15日から17日まで宮城・東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)、22日から24日まで福岡・キャナルシティ劇場、27日から31日まで大阪・SkyシアターMBSにて。

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舞台「中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~」

2024年2月6日(火)~25日(日)
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)

2024年2月29日(木)~3月1日(金)
広島県 広島文化学園HBGホール

2024年3月7日(木)~10日(日)
愛知県 御園座

2024年3月15日(金)~17日(日)
宮城県 東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)

2024年3月22日(金)~24日(日)
福岡県 キャナルシティ劇場

2024年3月27日(水)~31日(日)
大阪府 SkyシアターMBS

脚本:源孝志
演出:蓬莱竜太

キャスト

中村仲蔵:藤原竜也
初代市川八百蔵 / 酒井新左衛門:市原隼人
中村伝蔵:浅香航大

志賀山お俊:尾上紫
中村伝九郎:廣田高志
七代目中村勘三郎 / 中村任三郎:植本純米
瀬川錦次:古河耕史
蕎麦屋の万蔵ほか:斉藤莉生
金井三笑:今井朋彦

コン太夫:池田成志
市川團十郎:高嶋政宏
ほか

※高嶋政宏の「高」ははしご高が正式表記。

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御園座 公式 @misonoza1896

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