DOES、和装と“ベストライブ”で魅せたキネマ倶楽部の一夜

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DOESが昨日8月13日に東京・東京キネマ倶楽部にて、結成10周年企画の第3弾として単独ライブ「CLICK THE BEST」を開催した。

DOES「CLICK THE BEST」東京・東京キネマ倶楽部公演の様子。(c) shimboyuki

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氏原ワタル(Vo, G)(c) shimboyuki

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赤塚ヤスシ(B)(c) shimboyuki

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森田ケーサク(Dr)(c) shimboyuki

森田ケーサク(Dr)(c) shimboyuki

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バンドのアニバーサリーにちなんでさまざまな企画を展開中の彼ら。昨日のライブでは、ファンからのリクエストに応じて演奏曲を決める試みが行われた。またお盆シーズンということで場内とステージには提灯が掲げられ、会場に足を踏み入れた観客のテンションを高める。中には浴衣姿のファンの姿も見られ、お祭りムードを醸し出していた。

ライブは2部構成で展開され、第1部ではファンから寄せられたリクエストの中から11位から30位までの楽曲の中から15曲を演奏。まず「ジャック・ナイフ」でフロアの狂騒に火をつけたメンバーは、続けて「サイダー・ホテル」「群青夜」などタイトなロックチューンを連投。赤塚ヤスシ(B)はモニターに足をかけ指先でオーディエンスを挑発し、氏原ワタル(Vo, G)は「よく来たね! クリックしてくれてありがとう」「いい思い出にしようね」と語りかけライブへの期待をにじませた。

シングル曲やライブでおなじみの楽曲が披露される一方で、インディーズ時代の「ランプシュガー」や、メジャー1stアルバム「NEWOLD」の収録曲「地下鉄曲」など懐かしいナンバーが差し込まれ、ときには驚きの声が起きることも。中でもヤスがメインボーカルを務める「サマー・サンセット」は大盛り上がり。ヤスがマイクスタンドの前で熱唱する傍らで、ワタルはギターを抱え動き回りギタリストとしての顔を垣間見せた。ちなみにヤスが歌い終えると、ワタルが「だんだん歌がよくなってきたよね。で、『タマー・サンセット』って歌ってんでしょ?」とひと言。これに対してヤスが「サマーだよ!」と反論し、あわやライブ中断というところで、森田ケーサク(Dr)が無言で「デイ・サレンダー」のイントロを叩き始め、ライブを再開させるという3人の関係性を伺わせる一幕もあった。そして第1部の終盤で届けられたのは、「明日は来るのか」と「世界の果て」の2曲。吠えるように歌うワタルと、拮抗するような激しいアンサンブルにフロアの熱狂はひときわ激しいものになった。

20分の休憩を経て始まった第2部は、「お祭り」をテーマに展開。リクエストで1位から10位に選ばれた楽曲を下から順に披露していくセットリストに加え、メンバーが着物や法被姿でステージに立ち、ビジュアル面でも観客を楽しませる。なお第2部の冒頭では法被姿のケーサクが和太鼓の腕前を披露するパフォーマンスも行われ、会場を震わせる力強いリズムと華麗なバチさばきに大きな拍手が送られた。緩やかMCを挟んでいた第1部から一転して、第2部はほとんど休みなくストイックに楽曲を連発していった3人。「キネマBABYは、夏祭りBABYですか?」という煽りから始まり、床が大きく揺れた「レイジー・ベイビー」、ワタルがギターを置きハンドマイクで歌い上げた「ビート・クラブ」、ヤスのひずんだベースが刺激的に響いた「ギンガムの街」などが会場を彩っていく。人気曲ばかりとあって、イントロが鳴るたびに大きな歓声が沸き、ときには「キャー!」という興奮気味の悲鳴が起こることも。リクエスト第3位の「バクチ・ダンサー」と、第2位の「修羅」はメンバーのプレイも前のめりになり、激しいアンサンブルがフロアに叩き付けられた。そして「気になる第1位だよ」というワタルのひと言から始まったのはライブの定番として愛されている「S.O.S.O」。サポートの白澤修(G)も巻き込みながらメンバーは轟音を鳴らした。

アンコールは全員がTシャツに着替え、普段のようなテンションに。ケーサクは「楽しんでもらってますか? 私たちもそうとう楽しいです」と笑い、秋に対バンツアーを開催することを告知した。その後、メンバーが再びステージにそろい、新曲「レイザーライト」と「殺伐とラブニア」を投下。演奏が終わるとワタルはピースサインを掲げ、満足げな表情でステージを降りていった。

終演をにおわせるBGMが流れるも、観客は拍手をし続けメンバーを呼び戻す。ステージにみたび姿を見せた3人と白澤は、オーディエンスの期待に応えダブルアンコールを敢行。まずは「どんな始まりだっけ?」というワタルのメンバーへの確認から始まった新曲「遠くまで」が、会場を明るい空気で包み込む。さらにワタルが「ヤス! あのフレーズ」とヤスに呼びかけ、阿吽の呼吸で「今を生きる」へ。力強いメッセージをオーディエンスに届け、約2時間半の濃密なライブを大団円に導いた。

DOES「DOES 結成10周年企画第3弾 ファンベストライブ『CLICK THE BEST』」
2013年8月14日@東京都 東京キネマ倶楽部セットリスト

01. ジャック・ナイフ
02. サイダー・ホテル
03. ユリイカ
04. 群青夜
05. フーテンガッタホリデイ
06. ランプシュガー
07. 地下鉄曲
08. あしたの国
09. ライカの夢
10. サマー・サンセット
11. デイ・サレンダー
12. 夜明け前
13. イーグルマン
14. 明日は来るのか
15. 世界の果て
<第2部>
16. 秘密の風景
17. 星を集めて
18. レイジー・ベイビー
19. ビート・クラブ
20. ギンガムの街
21. 曇天
22. 色恋歌
23. バクチ・ダンサー
24. 修羅
25. S.O.S.O
<アンコール>
26. レイザーライト
27. 殺伐とラブニア
<ダブルアンコール>
28. 遠くまで
29. 今を生きる

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