氣志團
湘南乃風にとって初の試みとなった対バンツアー。初日にはヤバイTシャツ屋さん、2日目には山嵐、3日目にはFOMARE、そして最終日には彼らと20年来の親交がある縁の深い氣志團が参戦した。湘南乃風のバックセレクターを務める
バイク音のSEが流れると、叶亜樹良(Dr)のドラムソロに乗せて白い特攻服に身を包んだ氣志團がバトンタッチする形でステージに現れ、「俺達には土曜日しかない」でライブをスタートさせた。「今夜は最高の夜にしようぜ!」と笑顔で客席に呼びかけた綾小路翔(Vo)は、風一族(湘南乃風のファンの呼称)を含む観客に向けて振付をレクチャーした「萌え萌えROCK'N'ROLL」や、「湘南乃風に捧げます」と宣言した「BOYS BRAVO!」などを次々と歌唱。さらに「One Night Carnival」と湘南乃風の「睡蓮花」というヒット曲同士を見事に融合させた特別アレンジのマッシュアップでは、白鳥松竹梅(B)がHAN-KUN(湘南乃風)に扮したターバン姿で登場し観客を惑わせたのち、ターバンを取ってサングラス姿の若旦那になりすまして、会場を大いに盛り上げた。
氣志團パート最後の曲「One Night Carnival」に差しかかると綾小路が「最高の兄弟分を紹介するぜ! 湘南乃風!」とコール。呼び込まれた湘南乃風の4人は、氣志團とともにお馴染みの振付を華々しく踊った。ステージに全員そろったところで若旦那は「楽屋で大騒ぎでした、あのマッシュアップ(笑)」「俺たちがライブの一番最後に出す曲を早くもやってくれて……」と冗談交じりにいなしつつ、マッシュアップの中にわずかに盛り込まれた楽曲にも触れ、「『覇王樹』までやってくれて。サウンドもカッコいいし、感動しちゃった」と先のパフォーマンスを絶賛。さらに“マツ旦那”と称された白鳥の扮装についても「芸が細かい」と感心し、HAN-KUNも「俺も俺が出てきたと思った」と述べて笑いを誘った。
湘南乃風
「ずっとライバルでいよう」という言葉で氣志團を送り出した湘南乃風。HAN-KUNが「改めて氣志團に感謝を。ここからは俺たち湘南乃風のスタイルで感謝と愛を」と声を上げ、「Riders High」で後半ステージの幕を開ける。氣志團のポップなロックとは空気が一変し、ドスの効いたマイクリレーでオーディエンスを圧倒した4人は「JUMP AROUND」でフロアを大きく揺らす。RED RICEは「20年以上ともに戦っている仲間がいまだに毎回想像を超えてくる。想像の先へ、ピリオドの先へ、今日も連れて行ってくれた。だから俺らもぜってえ負けれねえから! 気合い入れて行くから! 準備できてるよな!?」とシャウトし、4人で「黄金魂」「Born to be WILD」といったアッパーチューンを畳みかけた。
そんな中、すべての照明を落とし、観客が持つライトの明かりのみの中で披露されたのは代表曲「純恋歌」。HAN-KUNは「初めて一途になれたよ」の歌詞をツアー名にちなみ「初めてお見合い成立したよ」、「夜空へ響け愛の歌」の歌詞を「氣志團へ届け愛の歌」と変えて遊び心を覗かせた。歌い終えると若旦那は「正直、とてもいい曲だと思ってます」と「純恋歌」を自賛。「だけど、湘南乃風っつーのはこういうもんじゃなくて」と前置きし、「全員、あ!ば!れ!ろー!」と「バブル」を投下した。
フロアが熱狂の渦と化したところで、ラスト1曲を残すのみとなった湘南乃風。若旦那が「先にやられちゃってて悔しいんだけどさ、こっちが本家本元だからよ!」「全員タオルをま!わ!せー!」と咆哮すると、氣志團もタオルを回しながら再登場し、「睡蓮花」を全員で大合唱してツアーは大団円で幕を閉じた。
セットリスト
「湘南乃風 お見合いツアー 2024」2024年10月17日 Zepp DiverCity(TOKYO)公演
氣志團
01. 俺達には土曜日しかない
02. 房総魂
03. 萌え萌えROCK'N'ROLL
04. BOYS BRAVO!
05. 睡蓮カーニバル(One Night Carnival × 睡蓮花 Mash up)
06. 落陽
07. One Night Carnival / with 湘南乃風
湘南乃風
01. Riders High
02. JUMP AROUND
03. OH YEAH
04. 黄金魂
05. Born to be WILD
06. 応援歌
07. 親友よ
08. 純恋歌
09. バブル
10. 睡蓮花
日高信乃 @shino_enta
はぁ❤️ほんとに楽しかったなぁ🥰3150GIGでした✨ https://t.co/7fFHIwJedc