米ワーナー・ブラザース・モーション・ピクチャー・グループが、グローバルな劇場公開を軸とする“コンテンポラリー映画”に特化した新レーベルを立ち上げることがわかった。Deadlineなどが報じている。
名称未定の同レーベルを率いるのは、インディペンデント映画製作・配給会社NEONの最高マーケティング責任者(CMO)で、退社の意向を発表したばかりのクリスチャン・パークス。アカデミー賞を受賞した「パラサイト 半地下の家族」「ANORA アノーラ」の世界展開においてNEONのマーケティングを担当したことで知られ、「TITANE/チタン」「逆転のトライアングル」「落下の解剖学」「ロングレッグス」や、今年のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作「It Was Just an Accident(英題)」などのキャンペーンも指揮してきた人物だ。ワーナーではチーフ・コンテンツ・オフィサー(CCO)に就任する。あわせて、NEONでともに実績を築いたジェイソン・ウォルドが買付・製作責任者、スペンサー・コランテスがマーケティング&クリエイティブのバイスプレジデントとして参加する。
ワーナー・ブラザース・モーション・ピクチャー・グループのパメラ・アブディとマイケル・デ・ルカは「世界の映画市場が斬新なアイデアを受け入れ、新たな観客を迎え入れ続ける中、大胆で独創的なストーリーテラーたちの声を世界へ届けるため、クリスチャンがこの取り組みを率いてくれることを心からうれしく思います。この新しいレーベルは、既存の才能と新進気鋭の才能の両方から生まれる独自の視点を恐れることなく擁護していきます」と期待を述べている。
パークスも「私はワーナー・ブラザースの映画に生涯を捧げ、サム・ペキンパー、ジョージ・ミラー、ウィリアム・フリードキン、スタンリー・キューブリックから多くを学びました。このスタジオの未来、そしてパメラとマイケルが進める変革に携われることは、大きな名誉であり、世界の優れたフィルムメーカーたちとコラボレートできる刺激的な機会です」と語った。
本発表は、サンダンス映画祭を約1カ月後に控えたタイミングで行われ、ワーナー・ブラザースがA24、MUBI、NEONと並び、映画祭発の話題作をめぐる争奪戦に本格参加する姿勢を示すものとなる。同社はNetflixによる買収合意を控える一方で、パラマウントの敵対的買収案については拒否する意向を表明し、その動向が注視されている。
(情報提供:IndieWire / VM / ゼータ イメージ)
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PRINCE-PAUL💎 @only1princepaul
@eiga_natalie 映画ファンとしては注目のニュース。
独創的な作品が増えそうでワクワクする!