KADOKAWAによるフィルムコンペティション、第4回日本ホラー映画大賞が2026年に開催。このたび選考委員長の
日本ホラー映画大賞は、ホラージャンルに特化した日本唯一の一般公募フィルムコンペティション。大賞受賞者には商業映画デビューが確約され、応募作品のリメイク版または完全オリジナル新作映画の監督を担う機会が与えられる。第4回の作品募集は2026年2月2日に開始。長編作品の劇場公開は2027年以降を予定している。
過去3回では新たな才能を発掘し、第1回大賞の「みなに幸あれ」は主演に古川琴音を迎えて長編化され、監督の下津優太が国内外で高い評価を獲得。第2回で大賞を獲得した近藤亮太は「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」で商業デビューし、注目を集めた。第3回で大賞を受賞した片桐絵梨子も劇場公開へ向けて鋭意制作中だ。
第4回の選考委員には、第2回から参加している同じメンバーが集結。清水が引き続き選考委員長を務めるほか、
清水は「クオリティが上がり、やたらと鑑賞眼(映画偏差値?)を求められる作品も増えてきているが、、、一発入魂! シンプルでわかり易く、誰にも響くホラー作品も楽しみにしています!」と呼びかけている。全員分のコメントは以下に掲載した。
第4回日本ホラー映画大賞の募集対象は、3分から60分の未発表オリジナル映像作品で、実写・アニメは問わない。募集要項などの詳細は公式サイトで確認しよう。
選考委員 コメント
清水崇(選考委員長)
とうとう4回を迎えるホラー大賞! これも小林プロデューサーはじめ、ホラー愛溢れる選考委員の皆さんや委員会の支援者各位、そして何よりも作品を制作し応募してくれる作り手と出演者皆さまのおかげです。本当にありがとうございます! 怖いとは何なのか? そして何故我々はあえてソレを追い求めるのか? 地球上で“自ら恐怖を欲する生き物”は、おそらく人間だけだろう……という事象自体が恐ろしい気さえしてくる。
便利さで発達しているはずのSNSで、心の闇はむき出しになり、昔にも増して傷つけ合い、焦燥感に駆られている我々は本当に“平和”など求めているのだろうか? 進化出来ているのだろうか?
そんな時代に即してマインド的な恐怖を描いた応募作品が増えてきている。それは良い事なのか?と、ホラー作品への問い(おそらく答えは存在しない)も続いていく………。
クオリティが上がり、やたらと鑑賞眼(映画偏差値?)を求められる作品も増えてきているが、、、一発入魂! シンプルでわかり易く、誰にも響くホラー作品も楽しみにしています!
大賞(長編商業デビュー)を狙いすますばかりが日本ホラー大賞の目的や醍醐味ではありません。友人や家族と楽しみながらスマホで気軽に作ってみた、一人コソコソ作ってみた……そんな想いや姿勢が嬉しいし、トンデモナイ発想や力作が発掘されるかもしれません!
皆さん、よろしくお願いいたします。
ゆりやんレトリィバァ(コメディアン)
ホラー映画大賞の選考委員に選んで頂き本当にありがとうございます。
ホラー映画が大好きなので、第2回から参加させていただき、とても幸せで、身の引き締まる思いです。とても緊張しています!
毎回、みなさまの作品を観させていただいて、エネルギーや活力を頂いております。
そして、怖くてトイレに行けなくて、前回の日本ホラー映画大賞の日からトイレに行っておりません。
感謝とリスペクトを胸に、映画を観させていただきます! よろしくお願いいたします!
今年はトイレにいけますように!
FROGMAN(映像クリエイター・監督・声優)
AIの登場で、映像表現が誰にでも開かれた今、真に問われるのは「何が恐怖なのか」という命題。
心に渦巻く、暗く湿った臓物のような”恐怖”を引きずり出し、画面に晒せるのは人間の仕業。観客の無意識を揺さぶり、思わず目をそむけたくなるような「現代の恐怖の真髄」に出会えることを期待しています。
堀未央奈(俳優)
日本ホラー映画大賞の選考委員を記念すべき1回目からずっとこうしてさせていただけることをまずは大変嬉しく思います。
幼い頃から様々なホラーを観てはそのエンタメ性と新鮮さに惹かれていました。自分の予測範囲内の出来事の繰り返しで毎日を過ごすことが多い中、私にとってホラーとは生活に新しい視点と価値観を与えてくれる存在です。
今回もオリジナリティあふれる素晴らしい作品に出会えることを心より楽しみにしています。
小出祐介(Base Ball Bear)
2025年は素晴らしい邦画作品自体が多く、ホラー映画シーンも盛り上がっていたと思う。
この流れに続いていけるような新たな作品との出会いを楽しみにしています。
宇野維正(映画ジャーナリスト)
4年前に第1回ホラー映画大賞を開催した時には考えられなかったほどの、現在の日本国内のホラー・ブーム。
当然、その中で映画の果たす役割は大きく、その方向性を示す上でますますこの賞の価値と責任は増していると思います。
日本だけでなく世界中を震撼させるような、本当に「バカみたいに怖い作品」をお待ちしてます。
第4回日本ホラー映画大賞 開催概要
応募期間
2026年2月2日(月)10:00~2026年3月31日(火)23:59
応募資格
プロ・アマチュアを問わず / 年齢・性別・国籍などの制限なし
対象作品
映像作品3分~60分程度の未発表・完全オリジナル新作(実写・アニメ問わず)
受賞部門
大賞
賞金20万円
副賞:製作委員会製作による新作長編映画(応募作品のリメイク版または完全オリジナル作品)の監督を担当
選考委員特別賞
将来性を感じさせる作品に贈られる
賞金15万円
ニューホープ賞
“オトナ”になる前の荒削りで、尖った、最新の感性とセンスを持つ原石に対して贈られる
賞金10万円
株式会社闇賞
前例のないアプローチに果敢に挑み、新しいホラー体験を与える作品に贈られる
賞金10万円
PRESS HORROR賞
「MOVIE WALKER PRESS」のホラー特化ブランドとしての視点から、観る人が怖さを「楽しめる」、映画ファンに広く愛される作品を選出
賞金10万円
シネマンション賞
映画好きが思わず感想を語りたくなるような短編作品に贈られる
賞金10万円
豆魚雷賞
観終わってからも後を引く演出、シーンやセリフがある作品に贈られる
賞金10万円
シネマサンシャイン賞
“恐怖”と“娯楽”を巧みに融合し、劇場での大きな支持を獲得しうる表現力を備えた監督に贈られる
賞金10万円
ギークピクチュアズ賞
単に怖さを演出するだけでなく、斬新な切り口で、何か光る物がある作品を求める
賞金10万円
チェアマン 挨拶
株式会社 KADOKAWA 執行役 兼 スタジオ事業局 Chief Studio Officer(CSO) 兼 スタジオ事業局 局長 / 株式会角川大映スタジオ 代表取締役社長 菊池剛
「日本ホラー映画大賞」もいよいよ4回目を迎えます。これまでの受賞作品、大賞受賞監督による長編デビュー作もそれぞれ多くの方に鑑賞、そして評判もいただき、本賞が着実に浸透してきたことを実感しております。
鮮烈なキャラクター
誰もが呆気に取られるオチ
そして凶器(或いは狂気)
私がホラーに惹きつけられるのは、こんな三要素かもしれません。そして、ここからさらに日本のホラーが新次元を切り拓く…そんな原石のような恐怖作品を心から楽しみにしています。
今、ホラーは世界中に蔓延しています。
その多くは、いわゆるJホラーに影響を受けていると言っても過言ではありません。
そう、日本の宝はアニメだけではないのです。
Jホラーこそ、世界に誇る日本の宝なのです。
そんな今こそ、あなたたちの秘めたる才能で、世界中の人々を恐怖のどん底に、奈落の底に叩き落とそうではありませんか。
ホラー新時代のドアを開けるのは、誰だ?
たくさんのご応募をお待ちしています。
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この賞より学生残酷映画祭の方が掘り出し物が多い
まだ3回しかやってないとはいえ、何か無駄にお行儀の良い作品ばかり受賞しているのは気になる https://t.co/H6hHuA08AZ