長尾謙杜、北村一輝、瀬戸康史、野村周平、沢口靖子ら12名が「木挽町のあだ討ち」出演

柄本佑が渡辺謙と共演する時代劇映画「木挽町のあだ討ち」の新キャストとして、長尾謙杜（なにわ男子）、北村一輝ら12名が出演するとわかった。

永井紗耶子の小説を源孝志が映画化した同作は、ある雪の降る夜に芝居小屋・森田座のすぐそばで美しい若衆・伊納菊之助による仇討ちが成し遂げられたことから始まるミステリー。1年半後、菊之助の縁者と名乗る侍・加瀬総一郎が芝居小屋を訪れ、仇討ちの裏に隠された秘密に迫っていく。柄本が鋭い観察眼を持つ総一郎、渡辺が謀略をめぐらせる立作者・篠田金治に扮した。

長尾が演じたのは、父の仇討ちを成し遂げた若侍としてたたえられるも秘密を抱える菊之助。プロデューサーの須藤泰司は、長尾の起用経緯を「前回ご一緒した『室町無頼』においてはワイルドな魅力全開でした。けれど本来の彼は男も魅入ってしまうほどの美少年。そして今回の菊之助は女性のような美しい容姿が必要な役。そこで、これはもう彼しかいないと思い立ち、連続オファーとなりました」と説明する。

北村は、伊納清左衛門を手にかけたことで彼の息子・菊之助に仇討ちされる無法者の博徒・作兵衛役に選ばれた。須藤は善と悪の顔を持つ作兵衛のキャラクターに言及し、「とりわけ“悪”が強く出なければ、“善”が際立たない。北村さん以上に観客をスクリーンに引きずり込める役者はいない」と語った。

さらに森田座の内と外をつなぐ木戸芸者（芝居小屋の入り口で客をもてなす芸者）の一八（いっぱち）役で瀬戸康史、金治を支える森田座の立師・相良与三郎役で滝藤賢一、女形・衣裳方の芳澤ほたる役で高橋和也が出演。小道具方の久蔵役を正名僕蔵、その妻・お与根役を時代劇初出演となるイモトアヤコが担う。清左衛門役で「侍タイムスリッパー」の山口馬木也、その妻・伊納たえ役で沢口靖子、めし屋「つるや」の看板娘・お三津役で愛希れいかが出演。遠山藩の新藩主・遠山安房守役で野村周平、その家老・滝川主馬役で石橋蓮司が参加した。

「木挽町のあだ討ち」は2026年2月27日より全国でロードショー。

映画「木挽町のあだ討ち」特報