マノエル・ド・オリヴェイラの初長編作「アニキ・ボボ」4Kレストア版の予告編公開

マノエル・ド・オリヴェイラの監督作「アニキ・ボボ 4Kレストア版」の予告編と場面写真が解禁された。

100歳を超えてもなお映画を作り続け、現役最高齢の監督として尊敬を集めたオリヴェイラの長編監督デビュー作である「アニキ・ボボ」。1942年にオリヴェイラの故郷であるポルトガルの港町・ポルトを舞台に製作された本作では、ドウロ川近郊に暮らす少年たちの物語が描かれる。内気な夢想家のカルリートスと、恐れを知らないリーダー・エドゥアルドはともに、グループで唯一の少女テレジーニャに恋をしていた。ある日、テレジーニャが欲しがっていた人形をカルリートスが盗み、彼女にプレゼントしたことで少年たちの間に緊張が高まり、カルリートスはグループから仲間はずれにされる。

YouTubeで公開された予告編には、オリヴェイラの「夜の闇や未知なるものへのおののき、そして私たちの周囲に脈々と息づく生命の魅惑──それらを暗示しようとしたのです。」という本作についてのコメントとともに、貧困地区に暮らす子供たちがいきいきと躍動する姿が収められている。

「アニキ・ボボ 4Kレストア版」は11月14日から東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて2週間限定公開、全国で順次上映される。また11月8日には東京・Strangerにて、「アブラハム渓谷 完全版」「カニバイシュ」の2本立てオールナイト上映が実施される。鑑賞料金は3500円均一。上映スケジュールなどの詳細は劇場公式サイトで確認してほしい。

映画「アニキ・ボボ 4Kレストア版」予告編