返して、通帳！中華料理屋の店主が迫られる「ライフ・イズ・ビューティフル・オッケー」予告

「リバーシブル／リバーシブル」でPFFアワード2023の審査員特別賞を受賞した石田忍道の監督作「ライフ・イズ・ビューティフル・オッケー」。このたび同作の予告編がYouTubeで公開された。

本作は、木下家が営む中華料理屋で居候をしながら働く牧原和章と、働かずに店にこもり続ける長子・木下美和が織りなす物語。ある日、営業中に訪れた客・聡美との出会いをきっかけに、牧原の日常には小さな変化が。さらに、父の命日のため次子の木下優実と三子の木下竜矢が久しぶりに店に集まってくるのだった。

田丸大輔が牧原、田中祐理子が未完の物語を書くためパソコンに向かい続ける美和を演じ、斎藤千晃が優実、小松遼太が竜矢に扮した。石田は、たまたま入った定食屋の主人の姿から物語を着想。日本語と日本手話によって構成し、全シーンに日本語字幕を付けている。

予告は、牧原が美和に「返して、通帳」と迫られる場面で幕開け。美和に「姉さんはいいよね、働かなくてもお金が入るから」と声を掛ける優実の姿や、竜矢が「施設作りたいんですよね、あの店を改築して」と口にするシーンが映し出される。加えて牧原が机を叩き、走り出すなど感情をあらわにする一幕も。映像は彼の「ライフ・イズ・ビューティフル。グッバイ」というセリフで締めくくられる。

「ライフ・イズ・ビューティフル・オッケー」は10月4日より東京・ユーロスペースで公開。なお同作は第25回TAMA NEW WAVEでグランプリを獲得し、田丸はベスト男優賞に輝いた。

映画「ライフ・イズ・ビューティフル・オッケー」予告編