舞台挨拶には共演の
髪を20cmカットして、令子と彼女に瓜二つの姿をした“鯨井B”の1人2役に臨んだ吉岡。マンガ原作としてキャラクターの造形に力を入れたそうで、「原作ファンにも楽しんでいただけるよう、できるだけビジュアルを似せて。映画でできることは何かと池田監督とたくさん話し合いをしました」と振り返る。さらに「キャストの皆さんの再現力がすごい。共演しながら、マンガから飛び出してきてる!と感動しました」と話した。
工藤が抱える「痛み」に注目したという水上は「実写映画の前半では工藤の痛み、弱みが大事になってきます。それがあるからこそ、とある過去が効いてくる。そこをいかに作るかを大事にしました」と述懐。撮影当時25歳で34歳の工藤を演じた水上について、吉岡は「すごい体を鍛えられていました。男らしく『付いて来い』みたいな存在感があって、本当に腕がたくましいんです」と魅力を伝えた。
九龍城砦の風景を再現するため、狭く雑多な路地裏の商店など、古い街並みを残す台湾にてロケを敢行。水上は「味のある場所から得られるパワーがあった」と振り返り、吉岡も「この作品の九龍の世界はSFでファンタジー。原作ファンはどうやって再現するの?と思われるはず。懐かしい、きれいと思っていただける感動は台湾で撮ったからこそと思ってます」と話す。
池田は「たくさんの謎が詰め込まれているんですが、一番の謎は恋のような気がしています。誰かを好きになって、その人の気持ちがわからなくて苦しんだり、自分に自信が持てなくて不安になったり。そんな謎に向き合っていくのが令子と工藤。その先で何を見つけられるのか、作品から感じ取ってほしいです」と呼びかける。
水上は「僕は人は基本的に孤独だと思っています。孤独だからこそ他者を求めて、愛を求めて。傷付けたり、傷付けられたり。愛したり、愛されたりを繰り返す。眉月先生の世界観から生まれた実写映画が、孤独を感じている人を少しでも包み込めたらうれしい」とコメント。また吉岡は「恋は理屈じゃないと感じるシーンが多くて。みんなそれぞれ何かに恋をしている。好きなものに対して暴走してしまう。そんな要素がぎゅっと詰まったこの夏にぴったりな映画だと思うので、ぜひ映画館でご覧ください」と話し、舞台挨拶を終えた。
「九龍ジェネリックロマンス」は8月29日より全国でロードショー。
※柳俊太郎の柳は木へんに夘が正式表記
映画「九龍ジェネリックロマンス」本予告
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