2019年に死去したオランダの映像作家・芸術家
ROSTOが15年の歳月を掛けて制作した音楽アニメーション「THEE WRECKERS 四つの悪夢」。同作はROSTOが手がけた複合メディアプロジェクト「Mind My Gap」のスピンアウト作品として構想されたもので、かつて自身が参加していたパンクバンド・THEE WRECKERSを“黄泉の国から呼び戻す”というモチーフのもと展開される。
「No Place Like Home(うちが一番)」「Lonely Bones(孤独な骨)」「Splintertime(スプリンタータイム)」「Reruns(再生)」の4タイトルで構成され、各作品に個々のオリジナル楽曲、オリジナルのバンドメンバーが登場する。なお「THEE WRECKERS 四つの悪夢」は第1回新潟国際アニメーション映画祭コンペティション部門に選出され、審査委員長・押井守にその才能が認められて境界賞を受賞した。同作にまつわるドキュメンタリー「すべてが変わったようで、何も変わっちゃいない」も併映される。
ROSTOは1990年代よりミュージックビデオ、短編映画、オンラインコンテンツなどジャンルを横断した創作活動を展開。2002年の「アングロビリー・フィーバーソンの興亡」、2005年の「ジョナ/トムベリー」は権威ある国際映画祭でも高く評価された。2011年の映画「ニクスの怪物」ではトム・ウェイツやテリー・ギリアムらとコラボレーションを実現させている。
なお本上映企画を手がけるのは、海外アニメーション配給を専門とするリスキットの新レーベル「Riskit Black Label」。同レーベルでは、これまでも「ユニコーン・ウォーズ」「アークエンジェル」など、国内未公開の実験的・芸術的アニメーション作品を紹介してきた。
上映にあわせてメインビジュアル、場面写真も到着。YouTubeでは予告編が公開中だ。
映画ナタリー @eiga_natalie
オランダの映像作家ROSTOの遺作アニメーション「四つの悪夢」が公開決定(予告編あり)
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