「スケバン刑事」歴代主演の斉藤由貴、南野陽子、浅香唯がヨーヨーを手に集結
2025年6月7日 17:36 16
「スケバン刑事フェスティバル in さよなら 丸の内TOEI」が本日6月7日に東京・丸の内TOEIで開催。「スケバン刑事」シリーズの一部が上映され、歴代の主演女優である
7月27日に閉館する東映最後の直営劇場・丸の内TOEIの企画の一環で開催された本イベント。「スケバン刑事」シリーズは1985年から1987年にかけてフジテレビ系にて放送され、社会現象を巻き起こした東映制作のアクションドラマだ。学生刑事となった麻宮サキが特殊合金のヨーヨーを武器に、学園にはびこる悪や闇の組織に立ち向かうさまが描かれる。「スケバン刑事」で斉藤が初代・麻宮サキ、「スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説」で南野が2代目麻宮サキこと五代陽子、「スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇」で浅香が3代目麻宮サキこと風間唯を演じた。
ファンの大きな拍手に迎えられ笑顔で登場した3人。斉藤は「私たち3人はみんなデビューが同じ年なんです。当時は緊張して心を開くことが難しかったけど、月日が経ってお互いにいい歳になったらフランクに話せるようになりました。2人の顔を見て、歳を取るっていいことだなと思いました」とほほえんだ。浅香が「デビュー年は同じでも、3代目の私からするとお二人は大先輩に感じます」と述べると、南野は「わかる! 私にとっても由貴ちゃんは大先輩」と頷く。この言葉を受け、斉藤は「たまたま初代なだけなので……」と謙遜しつつ「『スケバン刑事』は結果的にブームになりましたが、蓋を開ける前はどうなるかわかりませんでした。結果を知らずに震えながら飛び込んだ3人なので、時期は違っても、ともに戦った感覚があります」と言葉を紡いだ。
出演が決まった際の心境を尋ねられると、斉藤は「私は嫌でした」と即答し笑いを誘う。続けて彼女は「だって(自分に)合わないと思ったから。セリフがスケバンっぽかったり、原作のビジュアルともかけ離れていたし。最初は困りましたね」と口にした。南野は「当初は『学園モノが決まった』と聞いていたんです(笑)。1作目がヒットしていたからプレッシャーもあったし、運動がちょっと苦手だからアクションがあるのかな?とか。想像ができませんでした」と当時の不安を明かす。一方、オーディションを勝ち抜き出演が決まったという浅香は「オーディションでは、土佐弁のセリフを(宮崎県出身のため)宮崎弁を混ぜて読むような状態だったんですけど、監督としてはそれが面白かったみたいです」と笑顔を見せた。
続いて話題は、サキの武器であるヨーヨーに。斉藤が「当時はフィルムで撮影していますから、NGが出た瞬間にそのフィルムは廃棄物になって予算を圧迫していくわけです。私は1カットで26回NGを出したことがあります。だって、歩きながらヨーヨーを上げ下げしてセリフをしゃべるんですよ」と撮影時の苦労を話すと、南野が「私、26回まではNG出しても大丈夫って言われてた!」と述べ、観客を笑わせる。そんな南野も最初はうまくヨーヨーを扱えなかったそうで「毎日100回と決めて、投げて巻いてを繰り返して練習していました」と振り返った。
やがて、3人に撮影で使われたヨーヨーのレプリカが渡される。南野が撮影で使用したヨーヨーのサイズ感を説明する中、斉藤は「全然覚えてない……」と呟く。浅香は「子供たちが楽しみに観てくれていたので、スーパーに行くときでも常にポケットにヨーヨーを入れていました。もし声をかけられたらポーズを取ろうと思って。(スタッフから)寝ているときも抱いて寝るように言われていましたし」とエピソードを披露。イベント終盤では、3名がそれぞれ「てめえら、許せねえ!」「おまんら、許さんぜよ」「せからしか! きさんら、許さんわい!」とセリフを言いながらヨーヨーを手にポーズを決め、観客を沸かせた。
東映全社によるプロジェクト「さよなら 丸の内TOEI」が7月27日まで開催。なお「スケバン刑事」シリーズのHDリマスター版Blu-ray BOXが順次発売。「スケバン刑事」HDリマスター版Blu-ray BOXが9月24日、「スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説」HDリマスター版Blu-ray BOX1が12月3日、2が2026年3月11日、「スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇」HDリマスター版Blu-ray BOX1が2026年6月10日、2が2026年9月9日にリリースされる。
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まさか当たると思わず申し込んだら行けた!歴代スケバン刑事が揃うあまりに貴重な機会!いまなお可憐だった…!
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