アイスランドはジェンダー平等先進国、運命の1日を記録した「女性の休日」公開

ドキュメンタリー映画「The Day Iceland Stood Still」が、「女性の休日」の邦題で10月25日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。

本作はアイスランドの社会がジェンダー平等となる大きなきっかけとなった、知られざる運命の1日を振り返る記録映画。1975年10月24日、アイスランドの成人女性90%が仕事や家事を一斉に休んだストライキ“女性の休日”が起こる。国は機能不全となり、女性がいないと社会が崩れゆくことを証明した。その後、アイスランドでは1980年に世界初の民主的選挙による女性大統領が誕生し、現在もジェンダー平等先進国として注目を集めている。NHKでは「女たちがいなくなった日 “男女平等先進国”アイスランドの原点」というタイトルで、2024年10月に短尺版が放映された。

監督を務めたのは、アイスランドの旅行中にガイドブックで「女性の休日」を知ったアメリカ人女性監督パメラ・ホーガン。インターネットもない時代に、女性たちがどのように連帯し社会を変えるムーブメントを成功させたのか。その知られざる全貌とそれぞれの物語が、ユーモアあふれる当事者たちの証言やアーカイブ映像、時にはアニメーションを交えてエモーショナルにつづられる。エンドクレジットソングはビョークが担当した。

なお本作は第27回テッサロニキ・ドキュメンタリー映画祭の国際長編部門で観客賞、第46回ミルバレー映画祭のドキュメンタリー部門マインド・ザ・ギャップで観客賞を受賞した。