映画「
2020年に発生した熊本豪雨の被災地を舞台とする本作。災害から半年後に母の訃報を聞き、変わり果てた故郷に戻った今西孝之は、22年会うことのなかった息子の文則と再会する。しかし文則は、かつて幼い自分を見捨てた父に心を開こうとしなかった。一方、孝之のかつての恋人・雪子は、おかみとして働く老舗旅館の再生を試みる。しかし夫・宏一は、目の前で父が土砂にのみ込まれるのを見てから雪子と口を利けていなかった。孝之を熊本出身の
三浦は「球磨川のほとりで代々旅館を営む主人・宏一を演じた。とてつもない豪雨の中、父親が目の前で濁流にのみ込まれた。恐怖と深い悲しみで心を閉ざし妻とも話さなくなった。涙も枯れ果てた宏一をほぼ無表情で演じる場面が多かった」と述懐。篠崎は「樹里は東京で生活していて、地元に帰ってきて被害の大きさを初めて目の当たりにします。少しでも力になりたいという気持ちが強く、芯の強い役柄だと思います」と紹介した。
また不破は「米農家の直彦は、自然相手に生きていて、球磨川の洪水を何度か経験してきたと思う」「彼は国から立ち退きの打診があるまでは、かたくなに米を作り続けるだろう。こういう実直な人物は好きなので、自然にやれたと思う」と述べ、宮崎は「明るく飾らない自然体の不破さんと寡黙で微笑みが雄弁な中原さんとのやりとりは、お互いへの信頼がにじむ心なごむものでした。皆様にもぜひ劇場で、川と共にある暮らしの息づかいを感じていただければと思います」とつづっている。
連続テレビ小説「おしん」を手がけた
映画「囁きの河」予告編
三浦浩一 コメント
球磨川のほとりで代々旅館を営む主人・宏一を演じた。とてつもない豪雨の中、父親が目の前で濁流にのみ込まれた。恐怖と深い悲しみで心を閉ざし妻とも話さなくなった。涙も枯れ果てた宏一をほぼ無表情で演じる場面が多かった。土の塊を放り上げ、角材をノックバットにしてひたすら打つ! 土の塊が破裂する。久しぶりに故郷に帰った幼馴染み孝之を演じる中原丈雄さんとの会話は、不思議なくらい懐かしさを感じた。清水美砂さん演じる妻・雪子には、優しさと明るさ芯の強さを感じた。彼女の存在にきっと宏一は救われた。球磨川の流れを見ながら孝之が中学生だった頃の話しをした時、唯一宏一の顔がほころんだ。三人はそれぞれ何処に向かうのだろう。
是非劇場でご覧ください。
篠崎彩奈 コメント
樹里は東京で生活していて、地元に帰ってきて被害の大きさを初めて目の当たりにします。少しでも力になりたいという気持ちが強く、芯の強い役柄だと思います。
渡辺裕太さんとは初めての共演でしたが、文則の不器用で優しい空気感を渡辺さん自身も纏っていて、樹里として生きやすかったです。
文則にとって樹里との再会は大切な場面だと思うので大切に演じました。
熊本県は初めて行かせていただきましたが、美味しいお酒と食べ物、温泉もたくさんあってとっても幸せな撮影期間でした!
ぜひ、劇場でご覧ください。
不破万作 コメント
米農家の直彦は、自然相手に生きていて、球磨川の洪水を何度か経験してきたと思う。しかし、その洪水を防ぐために遊水池を造り、水の調節をはかる計画が持ち上がった。そうなれば自分の土地を失うことになるだろう。彼は国から立ち退きの打診があるまでは、かたくなに米を作り続けるだろう。こういう実直な人物は好きなので、自然にやれたと思う。また女房役の宮崎美子さんも、主役の中原丈雄さんも楽しそうに演じられていました。この直彦に、はたして河は何をささやいていたのか、どうぞ劇場でご覧ください。
宮崎美子 コメント
2020年7月3日、私は偶然人吉を訪れていました。あのくま川鉄道で赤い鉄橋を渡り人吉駅に到着した最後の乗客の一人です。
その後再訪した折りにお会いした多くの方が、球磨川のことを決して悪く言わないことに強い感銘を受けました。私の演じたさとみも、痛みよりずっと恵みを与えてくれた川だから、またここで暮らすのは当たり前だと考えているのだと思います。
明るく飾らない自然体の不破さんと寡黙で微笑みが雄弁な中原さんとのやりとりは、お互いへの信頼がにじむ心なごむものでした。
皆様にもぜひ劇場で、川と共にある暮らしの息づかいを感じていただければと思います。
三浦浩一の映画作品
リンク
小林良二 @kobayashiryoji
#囁きの河
予告出ししました。 https://t.co/SCNlhBFV7t