2020年に発生した熊本豪雨の被災地を舞台とする映画「囁きの河」が、6月27日より熊本・熊本ピカデリーで先行上映。7月11日から東京の池袋シネマ・ロサほか全国で順次公開されるとわかった。
本作の主人公は、災害から半年後に母の訃報を聞いた今西孝之。故郷へ足を運んだ彼は変わり果てた町を目にし、22年会うことのなかった息子の文則と再会する。文則は孝之の以前の職である球磨川下りの船頭になるための修業に励んでいたが、かつて幼い自分を見捨てた父に心を開こうとしない。一方、孝之のかつての恋人・雪子は、おかみとして働く老舗旅館「人吉三日月荘」の再生を試みる。しかし孝之の幼なじみでもある夫・宏一は、目の前で父が土砂にのみ込まれるのを見てから雪子と口を利けていなかった。
孝之を熊本出身の
大木は青木辰司が制作した絵本「川があふれた!まちが沈んだ日」を読んだことを機に、青木とともに本作の製作を始動させた。彼は「河と共に生きる人々は、河の囁きに耳を傾け、河を生きるいしずえとして、希望と再生の道を見出しつつある。河の持つ深い不思議な力と向き合う人々の生き様を、この映画を通して伝えたい」と語っている。中原、青木のメッセージは後掲した。
「囁きの河」の配給は渋谷プロダクションが担当。なおロケ地の熊本県人吉市では6月26日、29日に特別上映会が行われる。
中原丈雄 コメント
2020年7月、地元情報誌「どうぎゃん」に連載原稿を送る際雨の様子は聞きましたが、
まさか翌日のニュースで人吉球磨の豪雨災害を知る事になるとは思いもしませんでした。
自分の故郷で映画を撮る話を頂いた時には、中途半端で無く作品にちゃんと関われるなら
参加しますと申しました。故郷を描く作品なら尚更、俳優としては尚更の事。
演じた今西孝之は、作品の核となる或る事情の為、母に子を預け、何十年も家を離れ、
普通なら非難されて然るべき、相手にされる事の無い男ですが、そうする事しか解決の道は無いと考えた武骨で頑な、実直で寡黙な性格が底辺にあると思い演じました。
とても静かな球磨川の深い霧の様な作品です。是非劇場でご覧下さい。
大木一史 コメント
2020年の熊本豪雨の翌年から取材を重ね、4年の歳月を経て本作が完成した。球磨川流域の人々の思いや生き様に触れながら、復興の歩みを見つめ続けた。
街は徐々に復旧しつつあるが、人々の心の傷が癒えるにはまだ時間が必要だ。それでも、河と共に生きる人々は、河の囁きに耳を傾け、河を生きるいしずえとして、希望と再生の道を見出しつつある。河の持つ深い不思議な力と向き合う人々の生き様を、この映画を通して伝えたい。
青木辰司(エグゼクティブ・プロデューサー)コメント
「日本で最も豊かな隠れ里」と称される熊本県・人吉球磨地方。球磨川水害の常襲地を襲った想定外の大水害。5年前の豪雨災害の爪痕未だ消えぬこの地で、長年暮らす人々は、「それでも川を恨まない」という。その訳を探り、厳しい現実に向き合い、球磨川と共に生き抜こうとする人々を追う。その姿に我々は何を学び、何に気づくのか? この映画は、事実を忠実に踏まえ、重い課題に正面から向き合う、次世代へのメッセージでもある。
中原丈雄の映画作品
リンク
太陽の翼@夏目友人帳&肥薩線&くま鉄は、人吉球磨の宝物(о´∀`о) @harukanakaze
人吉球磨 球磨川を舞台に
映画『囁きの河』
人吉球磨を愛してくださっている皆様、そして人吉球磨をこれから知ってくださる皆様、多くの方々に見ていただきたい作品です(´^ω^) 私もどこかに・・・。
#囁きの河
6/27(金)から #熊本ピカデリー
※6/26(木)、6/29(日)人吉市特別上映
順次全国上映 https://t.co/1d0tJLLqSP