かげはら史帆の著書「ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく」を原作に、ドラマ「ブラッシュアップライフ」「ホットスポット」の
耳が聞こえない難病に打ち克ち、数々の名曲を遺した音楽家ベートーヴェン。しかし、実際の彼は下品で小汚いおじさんだった。本作では、世の中に伝わるベートーヴェンの崇高なイメージを“捏造”した秘書シンドラーの物語が描かれる。どん底の自分を救ってくれたベートーヴェンを絶対に守るという使命感から、シンドラーは彼の死後、そのイメージを“下品で小汚いおじさん”から“聖なる天才音楽家”へと仕立て上げていく。
バカリズムはこのノンフィクションを丁寧に紐解き、緻密な取材を経て脚本を書き上げた。キャストにはシンドラー役に山田、シンドラーから熱烈に敬愛されるベートーヴェン役に
YouTubeでは特報が公開中。バカリズム、山田らのコメントは以下に掲載した。
映画「ベートーヴェン捏造」特報
山田裕貴 コメント
ベートーヴェンの秘書
シンドラーを皆様は知っていますか?
歴史だけでなく、
ベートーヴェンとシンドラーに何が起こったか本当の意味の理解としては
わかりません
とやかく言うのは
僕は間違っていると思いますが
もし、
きっとこのお話が本当であったとしたら
自分が演じたシンドラーという男の
ベートーヴェンを想う気持ちと
その歪んだ感情を敬愛だと正義だと
勘違いし本質を見失った
現代にもあるようなお話
バカリズムさんの脚本、そして、
監督、スタッフ、キャストみんなで
楽しく笑い合いながら作りました
古田新太さんの演じるベートーヴェンを
日に日に愛おしく想いながら
毎日撮影していました
古田新太 コメント
バカリちゃん(バカリズム)の作品は何本かやっていますが、脚本を読んで、セリフのセンテンスが短く、会話劇になってて面白いなと思いました。(山田)裕貴と以前共演した時に芝居がうまいと褒めたらとても喜んでくれて、「なんて可愛い奴なんだろう」と。撮影中に一緒に飲みにも行けてよかったです。ベートーヴェンは、短気で癇癪持ちで情緒不安定な部分もあった人だったんだろうけど、だからこそ素晴らしい曲が書けたのだと思いますし、いい意味でも悪い意味でも天才だったのだと思うので演じていて楽しかったです。バカリちゃんの脚本も面白いし、監督の撮り方も面白いし、主演の裕貴もとても面白いお芝居をしています。ぜひ劇場に来てください。
かげはら史帆 コメント
「演劇やミュージカルでは、日本のキャスト陣が西洋を舞台にした作品を演じるのは当たり前。実写映画でそれをやったっていいと思う」──
映画の企画案をいただいた6年前、担当者さんからそんな熱い想いを伺ったのを思い出します。たしかに、と膝を打ちました。考えてみたら、私の頭のなかでも、シンドラーやベートーヴェンは日本語でしゃべっているような気がするのです。しかも、古めかしくない、生き生きとした現代の言葉を。
ベートーヴェンは、人生半ばで聴覚を失いました。彼が直面した言葉の困難は、やがて誰も想像しなかった大事件に発展します。日本語の魔術師・バカリズムさんと、音楽映像の奇才・関和亮監督、そして第一級のキャストとスタッフのみなさまが、その一部始終を世に放ちます。
すごい挑戦をやってのけた。それだけは確実な作品です。完成作をスクリーンで観る日を心待ちにしています。
バカリズム コメント
かげはら先生の原作がとてもおもしろくて、この壮大な物語をどうやって1本の映画に収めるか試行錯誤しながら書きました。
あとは関監督の演出と役者さんたちの表現で素晴らしい作品になっていると思います。
関和亮 コメント
バカリズムがベートーヴェンを描く!
驚きと共に、その映像化はどうなるんだと僕自身ワクワクしました。
実在する人物を描く難しさと面白さ、山田裕貴さん古田新太さんはじめ
多くのキャストと、我々スタッフが頭を悩ませ200年前のウィーンそして
ベートーヴェンを取り巻く人々を映像化しました。
秘書シンドラーの偏愛、SNSなんて存在しない時代の情報戦、様々な実在するキャラクター、そして全曲ベートーヴェンによる楽曲。
ぜひスクリーンでお楽しみ頂けたらと思います。
ととろお(のべれ助ってん) @novelletten
バカリズム脚本、山田裕貴&古田新太のタッグで「ベートーヴェン捏造」映画化(動画あり / コメントあり)
(映画ナタリー, 2025年4月23日)
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原作『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』
かげはら史帆 (著)
柏書房
刊行 2018/10/05
https://t.co/HCbYrQWtnq