第66回ベルリン国際映画祭に出品された本作は、スウィントンが強く影響を受けた作家であるジョン・バージャーの素顔を写したもの。彼は、1970年代や80年代の資本主義がもたらした人々の生活や内面を独自の視点で捉え、小説「G」や「Ways of Seeing」(邦題:「イメージ:視覚とメディア」)などを執筆。2017年に死去した。
スウィントンは2009年にロンドンの映像プロダクションであるデレク・ジャーマン・ラボと共同で本作を企画。バージャーとともに主演を担ったほか、コリン・マッケイブ、バルテク・ヅィアドーシュ、クリストファー・ロスとともに監督も務めた。
作中ではスウィントンと2人の子供、そしてバージャーを慕うアーティストたちが彼のもとを訪ね、戦争の記憶や人間と動物、政治とアート、次世代への継承について哲学的な対話をおこなうさまが映し出される。スウィントンは映画内で「『抵抗』への呼びかけは、ジョンの大きな仕事だった。火薬やたき火より強力な威力を持つ抵抗という行為の本質。次世代はそこから学ぶべきだ」と語っている。
「ジョン・バージャーと4つの季節」の配給はBABELO(バベロ)が担当。なおYouTubeでは予告編が公開中だ。
高見温|On Takami @Soldi79710444
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