映画「
ホアン・ジーの監督デビュー作となった「卵と石」は、彼女が実際に幼少期を過ごした村を舞台に、14歳の少女ホングイの姿から性虐待の問題や留守児童の子供が抱える孤独を映し出した作品。第41回ロッテルダム国際映画祭で最高賞のタイガー・アワードを受賞した。大塚は同作で撮影・編集を担っている。そしてホアン・ジーと大塚が共同監督した「フーリッシュ・バード」では、中国湖南省の地方都市に生きる16歳の高校生リンが、盗んだスマートフォンを転売したことを機に街の怪しげな人々と関わりを持つさまが描かれる。両作品とも
ホアン・ジーは「あなたにも家族や友達に言えない困難がありますか? もしかしたら、『卵と石』や『フーリッシュ・バード』が、あなたと彼らの間にある『石門』を開くかもしれません」とコメント。大塚は「今から12年前の『卵と石』、8年前の『フーリッシュ・バード』の時、彼女の視線の先には何が見えていたのだろうか?」とつづっている。
なお「石門」は2月28日より東京・新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国で順次公開。同作では2019年の中国湖南省・長沙市を舞台に、望まぬ妊娠に直面した20歳の女性の物語がつづられる。
ホアン・ジー コメント
私の母は、「卵と石」と「フーリッシュ・バード」を鑑賞した時に、彼女は初めて私が中学と高校でどんな困難に直面していたのかを知りました。
そして、母は尋ねました。「どうして私に言わなかったの?」
あなたにも家族や友達に言えない困難がありますか? もしかしたら、「卵と石」や「フーリッシュ・バード」が、あなたと彼らの間にある「石門」を開くかもしれません。
大塚竜治 コメント
今回「石門」の公開を機に、前作の「卵と石」および「フーリッシュ・バード」が同時公開されることとなり、とても嬉しく思います。映画「卵と石」の制作時に初めてヤオ・ホングイを起用したとき、彼女はまだ13歳でした。第一印象は、彼女の眼差しでした。彼女は、中国の現代社会の波に流されることなく、何か先を見据えた強い意志を持っていました。その眼差しは私たちを惹きつけ、三作品に渡り10年間撮り続けることになりました。今から12年前の「卵と石」、8年前の「フーリッシュ・バード」の時、彼女の視線の先には何が見えていたのだろうか?
ホアン・ジーの映画作品
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映画ナタリー @eiga_natalie
「石門」に続き、ホアン・ジー&大塚竜治の「卵と石」「フーリッシュ・バード」公開(コメントあり)
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