ホラー映画「SKINAMARINK」本編冒頭シーン解禁、近藤亮太「『4歳の自分』が怯えだす」

カナダのホラー映画「SKINAMARINK／スキナマリンク」より、本編の冒頭シーンがYouTubeで解禁。芸人のこがけん、映画監督の近藤亮太、テレビ東京の大森時生ら著名人の“絶望コメント”も到着した。

真夜中に目を覚ました2人の子供ケヴィンとケイリーの姿を描いた本作。家族や家の窓、ドアがすべて消えていることに気付いた彼らは、暗闇にうごめく影と悪夢のような恐ろしい光景にのみ込まれていく。YouTubeで人々の悪夢を再現した短編作品を投稿してきたカイル・エドワード・ボールが映画監督デビューを果たした。

このたび公開された映像には、ローアングルで捉えた廊下が映し出され、子供たちの足元と会話、ノイズが走るテレビの音が収められている。オープニングクレジットの最後には、本作の撮影を終えた直後に亡くなった助監督のジョシュア・ブックホルターへの献辞がつづられた。

こがけんは「これは解決や安堵から遠く隔たれたリアルな悪夢。何者かの声に導かれては選択を迫られる展開が、懐かしのホラーサウンドノベルを彷彿とさせる」とコメント。近藤は「自分の中の『4歳の自分』が怯えだす、もっとも原初的な恐怖感情に、徹底的に訴えかける永遠のような100分間」と紹介し、大森は「強制的に私たちの記憶に侵入し、たっぷりと時間をかけて延々と逆撫でしてくる。そこに隠場はない」と語っている。

映画「SKINAMARINK／スキナマリンク」は、2月21日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、池袋HUMAXシネマズほか全国で公開。

ホラー映画「SKINAMARINK／スキナマリンク」本編冒頭シーン

こがけん（芸人）コメント

オーマイガー！
不穏がスクリーンいっぱいに充満している！

これは解決や安堵から遠く隔たれたリアルな悪夢。何者かの声に導かれては選択を迫られる展開が、懐かしのホラーサウンドノベルを彷彿とさせる。

どこまでも続く暗闇。
最も根源的な恐怖体験がここに。

近藤亮太（映画監督）コメント

くらいのはこわい。
自分の中の「4歳の自分」が怯えだす、もっとも原初的な恐怖感情に、徹底的に訴えかける永遠のような100分間。
ホラー映画はここまできたのだ。

大森時生（テレビ東京・プロデューサー）コメント

「SKINAMARINK／スキナマリンク」は強制的に私たちの記憶に侵入し、たっぷりと時間をかけて延々と逆撫でしてくる。そこに隠場はない。そして夜眠ろうと目を瞑ったとき、続きが始まる

Chilla's Art（ホラーゲームクリエイター）コメント

コンセプトがよかったです。
子どもの頃の怖かった記憶が蘇り、幼少期にお留守番の経験がある人により刺さる作品だと思いました。

木澤佐登志（文筆家）コメント

観終わってもなお、あの深い闇が脳の一角を侵食し、占拠する──。リミナルスペースやバックルームの意匠を取り入れた、もっとも新しいと同時にもっとも根源的な恐怖【ルビ：ホラー】の形がここにある

小林雅明（シネフィリア）コメント

とにかく映画史上最多？の頻度で、室内の壁と天井を捉えたショットが出てくる。ホラー映画なら、悪魔憑きがその上を床の上の如く動き回るけれど、幼い姉と「ホーム・アローン」状態の4歳児ケヴィンには何かが見えるのか、我々観客としても思わず身を乗り出してしまう。しかし、本当に暗くてよく見えない。さらに凝視。そのうち我々は自分がもはや映画館の中にさえいないことに気づかされる。ここはどこだ！

野水伊織（映画感想屋声優）コメント

子どもの頃、夜更けにふと目を覚ましたら家に誰も居なかったことを覚えている。
母の名を呼んでも泣いても、しんとした部屋にたった一人。
無限にも思える時間の中、パレイドリア効果で部屋中に浮かぶ無数の顔たちに見つめられるあの心細さを、まさかもう一度味わうことになるなんて。

ミミカ・モーフ（ホラー映画紹介Vtuber）コメント

これこそ無間地獄
悪い夢の様な映像
観れば観るほど不安になる
嫌な事ばかり想像してしまう
そしてその暗闇はだんだんとその正体を形作り
我々の想像すら超えて襲い来る
想像力豊かな方はご注意ください