本作は若き天才作曲家として名声をほしいままにしている城島匠の物語。城島は大学の同期で10年前にこの世を去った神野慎吾から「死後、10年かけてレクイエム(鎮魂歌)を作曲してほしい」と言い渡されていたが、神野とある女性の関係が心の傷となり、作曲が進まなかった。そしてアシスタントの不祥事なども発覚し、城島はますます追い込まれていく。
作曲家として活動しながら、2023年に短編「Daughter」で監督デビューを果たした菅野の初長編となる。平岡が城島を演じたほか、城島に寄り添う雑誌編集長・向井紗枝に
特報には、城島の「無理だ、レクイエムなんて俺には書けない」という悲痛の叫びを収録。真っ赤な壁に1枚の写真が置かれたビジュアルには、「その音楽は 愛か 狂気か」というコピーがそえられた。
菅野は「自分の生きてきた音楽や哲学を映像で表現した、現時点で僕の集大成的な映画になりました。長篇映画という初の大きなステージで、素晴らしいキャストやスタッフの胸をお借りして、作曲家である自分にしか描けない表現を模索し続けました。劇場の大きなスクリーン、大音量で楽しんでいただけたら幸いです。音楽映画ですから!」とコメントしている。
配給はアイエス・フィールド、S・D・Pが担当。キャストの平岡、桜井、けいちゃん、
平岡祐太 コメント
城島匠役を演じました、平岡祐太です。
撮影前に、監督をされる菅野祐悟さんと打ち合わせをさせて頂きました。
その際に、「今までに観たことのないアート映画を撮りたい」
とおっしゃっていたのが印象的で、ワクワクしていたのを覚えています。
そして…初日には経験したことのない撮影スタイルに
戸惑いもしましたが、徐々に斬新な世界観に引き込まれていきました。
そして、仕上がりは、想像していた以上に不思議で、色彩も美しく、奇妙な感覚にもなる映画になっていると思います。
是非、劇場に菅野祐悟監督ワールドに飲み込まれに来て下さい。
桜井玲香 コメント
作曲家であり、映画監督であり、絵画も描かれる菅野祐悟監督と過ごす現場は毎日新鮮でした。
カット毎に確認させていただく映像、1シーン1シーンがまるで絵画の様に仕上がっていて、毎回予測不可能だったので、次はどんな絵に仕上がっているのか。とワクワクしながら撮影を進めていた記憶が鮮明に残っています。
劇中歌もキャストみんなでちょこっと歌わせていただいていたりするので、是非劇場で五感をフルに使って楽しんで頂けると嬉しいです!
けいちゃん コメント
今回、神野役を演じさせていただきました。けいちゃんです。
私自身ピアニストという仕事を普段やっているということもあり、神野を身近に感じながら演技をすることができました。
この作品はもはや映画という枠組みでは抑えきれない…「芸術」そのものであるという気がしました。
一流の芸術は人の心の潜在部分を気付かぬうちに塗り潰していくものだと思います。
完成した映像を見終えたとき、私はまんまと菅野祐悟監督に塗り潰されていました。
ぜひ劇場で体感してみてほしいです。
加藤雅也 コメント
私は伯爵と言う謎の人物を演じさせていただきました。最初にいただいた台本よりはセリフが大幅にカットされましたが、最初に読んだ台本のセリフから伯爵の哲学と言うものを感じ取り、非常に興味のある人物だと思い参加させていただきました。監督はシンメトリーの映像にこだわり、常に左右対象であることを意識しすることが求められました。グラスを置く位置を異常に意識しながら演じたのが今では面白い思い出です。また画家でもある監督の作り出す映像は、とても色彩豊かな菅野祐悟の世界を作り出しています。
norikichishio @norikichishio
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