映画「
奨学金制度やパパ活問題に直面する大学生をテーマとする本作。国立大学受験に失敗し、奨学金を借りて私立大学に通う唯野空が、知り合った同期に影響されて裏バイトに手を染める様子が描かれる。空役の池田は「奨学金という身近な問題を扱っているので、演じるうえで皆さんに共感してもらえるかが課題でした。なるべく等身大の女の子でいようと思いました」と述懐。コミカルな場面についても言及し、空がかわいい服に着替えて登場する際、監督から“まるでブルース・リーかのようにドアから出てきてほしい”と指示があったと回想する。「そのシーンの前にお兄ちゃんに20万円を借りるというシリアスな場面があったので、まさかそのあとにコミカルなシーンになるとは思わず……。この映画大丈夫かな?と思いました」とぶっちゃけつつジョークを飛ばした。
空の大学の同期・九頭竜レイを演じた吉田は「先輩として唯野空にいろいろと教え込む役柄。声のトーンを意識しましたが、普段はもう少しかわいい声です」と照れたように笑い、ダメ男・蛭間拓人を演じた簡は「普段の僕自身は完璧な男なので……」と冗談を交えつつ「友人たちにダメ男の特徴を聞きました。作品にとってのいいアクセントになればいいなと思い、最低な男ですが演じていて楽しかったです」と述べる。
奨学金をクラウドファンディングで返済する水江聡太役の田淵は「監督から『チェ・ゲバラのように』と言われたときは難しいオーダーだなと。今死ぬならば今何が出来るのか?という意思を持ちながら演じました」と回想。また空の兄・ユウ役を担った小野が自身の役について「だいぶ人間味のない冷たいお兄ちゃん。ドギマギしながら演じました」と恐縮しながら話すと、池田は「私が心理学が好きだと伝えたら、心理学の本の一部をわざわざコピーして渡してくれました」と小野の優しい人柄を会場に伝える。
本作にちなんで「気合いが入る1曲」をそれぞれ発表する一幕も。池田はNiziUの「Step and a step」、吉田は中島みゆきの「ファイト!」、簡は吉田がRINNEEE名義で出した「文句BOO」を選んだ。田淵が「アニメ『メジャー』のシーンからインスピレーションを受けてトイレで聴いている」と前置いてアントニン・ドヴォルザークの「新世界より」をチョイスすると、小野も「僕も小学生の頃に親戚のおばさんにもらった『新世界より』を勉強するときに聴いていました。まさかここでドヴォルザークがつながるとは……」と言って驚いた様子を見せた。
最後に監督のなるせは「これまで社会性を含んだエンタテインメントを作り続けてきましたが、コロナ禍で奨学金の問題やトー横キッズの問題に関心を抱きました」と経緯を説明し、作品を拡散してほしいと観客に呼びかける。池田は「クラウドファンディングにもたくさんご協力いただき、本当にうれしいです。身近にいるさまざまな世代の方々に作品を薦めてもらえたら」と話した。
イベント内では、公開記念舞台挨拶が8月31日に東京・池袋HUMAXシネマズで行われることが告知された。舞台挨拶にはキャストの池田、吉田、簡、
「威風堂々~奨学金って言い方やめてもらっていいですか?~」は8月30日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズほか全国で順次公開される。
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【『威風堂々』完成披露イベント】ブルース・リーのように?池田朱那がコミカルなシーンの監督指示を回想 https://t.co/5dN4MVWLCS
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