全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)のミニシアター支援プロジェクト「#ミニシアターへ行こう」の第1弾として、新潟・高田世界館のクラウドファンディングがMotionGalleryで10月31日23時59分まで行われている。
設備の老朽化、デジタル映写機(DCP)買い替えや事業継承の問題など、全国のミニシアターに危機が迫っている。そんな状況を打破すべく、全興連が「#ミニシアターへ行こう」を立ち上げた。同プロジェクトでは、映画館存続に不可欠なデジタル映写機更新などのための資金を各劇場がクラウドファンディングで募るほか、企画に賛同する映画関連のインフルエンサーを各劇場のアンバサダーに起用。また特設ページに全国のミニシアター一覧を掲載し、各映画館が実施するクラウドファンディングを告知するほか、ミニシアターに行きたくなるコラム、キャンペーン情報などを発信していく。
クラウドファンディングを行なっている高田世界館は1911年に建てられて以降、100年以上にわたり営業してきた日本最古級の映画館。文化財でもある同館が映画館として今後も残り、地域の文化拠点としてさらに飛躍していくため、支援を募っている。目標金額は850万円で、集まった資金はプロジェクターの交換やスクリーンの張り替え費用などに使用される。
プランは3000円のものから20万円のものまで数種類用意。地域の小学生を対象に無料上映会を1度開催し、そのレポートをPDFで受け取ることができる「映画のパトロンプラン」や、劇場を最大3時間貸し切って上映会を開催できる「貸切上映プラン」、最大6時間貸し切って生前葬を執り行う「生前葬プラン」、同じく最大6時間貸し切って結婚式を開くことができる「結婚式プラン」などから選ぶことができる。一部プランはすでにソールドアウトとなっているのでご注意を。詳細はMotionGalleryで確認してほしい。
高田世界館は「地方はどの街も例に漏れず高齢化が進み、若者が都心に出ていってしまっています。そんな中、高田では古い町家をリノベーションしてお店を開いたりするなど、新しい動きも見られるようになってきました。高田世界館にも、若いお客様が以前より見られるようになるなど希望を感じさせる瞬間もあります。映画館不遇の時代はこれからも続くかと思いますが、新たなアイディアで人を呼び込み、人々の生活になくてはならない場所にできればと考えております。応援のほど、何卒よろしくお願いいたします!」と呼びかけている。
なお現在YouTubeではアンバサダーのおまけの夜、大島育宙らによる動画が公開中だ。
映画文化の砦!ミニシアターを支えるプログラムが開始!『#ミニシアターへ行こう』【おまけの夜】
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