「違国日記」新垣結衣が早瀬憩の手紙に涙我慢できず、「やられてしまいました」

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映画「違国日記」の公開記念舞台挨拶が本日6月8日に東京・TOHOシネマズ 日比谷で行われ、キャストの新垣結衣早瀬憩瀬戸康史、監督の瀬田なつきが登壇した。

映画「違国日記」公開記念舞台挨拶の様子。左から瀬戸康史、新垣結衣、早瀬憩、瀬田なつき。

映画「違国日記」公開記念舞台挨拶の様子。左から瀬戸康史、新垣結衣、早瀬憩、瀬田なつき。

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「違国日記」メインビジュアル

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ヤマシタトモコのマンガをもとにした本作は、人見知りな小説家・高代槙生と両親を亡くした15歳の姪・田汲朝の同居生活から、優しさの形を映し出すヒューマンドラマ。勢い余って朝を引き取る槙生を新垣、人懐っこい素直な朝を早瀬が演じ、瀬戸が槙生の元恋人・笠町信吾に扮した。

新垣結衣

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昨日公開初日を迎え「観た人の心に寄り添ってくれた」「不安な心を救ってくれた」といった反響が寄せられているという本作。新垣は「私自身、原作が大好きで、槙生を演じるのが、私でいいんだろうか?とずっと思っていたんです。だから皆さんから温かい言葉をいただけることが本当にうれしいです」と語る。早瀬も「私も原作や映画に心を救ってもらいました。映画を観ていただいた方が同じように思ってくださってうれしいです」と笑顔に。瀬戸は「心が優しくなる作品。人って必ずしもわかり合えるわけではないですが、お互いのことを知ろう、わかろうとする気持ちが大事なのかなとこの作品を観て感じました」と伝えた。

早瀬憩

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注目シーンを問われた新垣が「憩ちゃんが演じた朝ちゃんが本当に魅力的で。バンドのシーン観ました?」と問いかけると会場からは大きな拍手が。新垣は「すごい素敵でしたよね! あと一応私もがんばりました!」と謙虚に話す。早瀬は「餃子のシーンも好きだし、何気ないところではあるんですが、(槙生と朝の)『いってきます』『いってらっしゃい』というやり取りが最初で最後では全然違うんです。最後はこれまでの日々を経た『いってらっしゃい』で。何気ないセリフにも注目していただけたらうれしいです」とアピール。瀬田は「『いってきます』『いってらっしゃい』のシーンはアングル、カット割もかなり似た形で撮っています。積み重ねて見ていくと、違って見えるというのは意識していました」と明かした。

瀬戸康史

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新垣、早瀬、夏帆の共演シーンが大好きだという瀬戸。「あの空気はどうやって出したんですか?」と聞くと、新垣は「リードしてくれたのは夏帆ちゃんだと思います。陽の空気を持って現場に来て、ぱっと明るくしてくれて。その勢いでがーっとかき混ぜて、がーっと帰っていくみたいな。夏帆ちゃん演じる醍醐がいないとあの空気にはならない。かなり大きかったです」と夏帆をたたえた。

ケーキの登場を喜ぶ新垣結衣(左)と早瀬憩(右)。

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手紙を読み終えた早瀬憩(右)を抱きしめる新垣結衣(左)。

手紙を読み終えた早瀬憩(右)を抱きしめる新垣結衣(左)。[拡大]

イベント終盤には新垣と早瀬が6月生まれであることからサプライズでケーキが登場。さらに新垣への感謝を込めた手紙を早瀬が読む一幕もあった。早瀬は「『違国日記』の公開までまだまだ先と思っていたけれど、ついに昨日公開の日を迎えました。うれしい反面、これから結衣さんと会える機会が少なくなると思うととてもさみしいです。今、私はいつも寄り添ってくれた槙生ちゃん、結衣さんから巣立っていかなきゃいけないんだという気持ちです」と時折涙で言葉を詰まらせながら伝え、「映画の撮影中は監督とディスカッションをして、役や作品への愛情を持って撮影に挑んでいる姿を間近で見せてくれました。撮影後はテレビや雑誌の取材でそばに寄り添ってくれて、作品について話している姿を見てより尊敬が深くなりました。結衣さんは私の憧れであり目標です。結衣さんの出演作品の1つに私も出演できたことが誇りです」と語る。そして「結衣さんはよく、『そのままでいいよ』と私に言ってくれます。自信のない私にとってそれはとても心強く、優しく背中をさすってくれるような言葉です。これからも結衣さんに教えてもらったことを胸にそのままの自分でお芝居を続けていきます。最後にいつも優しくて、穏やかで、でも意外にお茶目な結衣さんが大好きです。本当にありがとうございました」と感謝した。

左から瀬戸康史、新垣結衣。

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新垣は「やられてしまいましたね……。涙を流すのはちょっと恥ずかしいという気持ちがあるんですが、我慢できませんでした」と涙をぬぐい、「自分が槙生でいいのかなと不安だったんですが、憩ちゃんが隣でがんばっているのを見ると、自分もがんばらなくちゃ、できることがあれば何かしたいなと思って、力をもらっていました。『結衣さんが槙生ちゃんでよかった』っていつも言ってくれて、支えになっていて。今日手紙までもらえて、すごくうれしいです」と感動した様子を見せる。

左から早瀬憩、瀬田なつき。

左から早瀬憩、瀬田なつき。[拡大]

そして最後に新垣は「この作品の言葉『私たちは違う人間だからわかりあうことはできない』というのは本当にそうだなと思っています。それでも寄り添うことができるということをこの映画ではお伝えしています」「もしよければまた観てくれたらうれしいですし、誰かに薦めてもらえたらうれしい。そして人生の中で思い出すことがあったらうれしいです」と口にし、イベントの幕を引いた。

早瀬憩 手紙全文

結衣さんへ
結衣さんと出会って1年が経ちました。「違国日記」の公開までまだまだ先と思っていたけれど、ついに昨日公開の日を迎えました。うれしい反面、これから結衣さんと会える機会が少なくなると思うととてもさみしいです。今、私はいつも寄り添ってくれた槙生ちゃん、結衣さんから巣立っていかなきゃいけないんだという気持ちです。映画の撮影中は監督とディスカッションをして、役や作品への愛情を持って撮影に挑んでいる姿を間近で見せてくれました。撮影後はテレビや雑誌の取材でそばに寄り添ってくれて、作品について話している姿を見てより尊敬が深くなりました。結衣さんは私の憧れであり目標です。結衣さんの出演作品の1つに私も出演できたことが誇りです。結衣さんはよく、「そのままでいいよ」と私に言ってくれます。自信のない私にとってそれはとても心強く、優しく背中をさすってくれるような言葉です。これからも結衣さんに教えてもらったことを胸にそのままの自分でお芝居を続けていきます。最後にいつも優しくて、穏やかで、でも意外とお茶目な結衣さんが大好きです。本当にありがとうございました。

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(c)2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会

映画「違国日記」本予告

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奥浜レイラ @layla_okuhama

今日は映画『違国日記』の公開記念舞台挨拶でした。原作を愛読する者としてご一緒できて幸せでしたし、メディア取材が入った回の最後に新垣さんが話されたことに心から寄り添う気持ちです。原作も映画も一層多くの方に届きますように! https://t.co/B6eOoV6OYA

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