悪性脳腫瘍と闘いながらマンガ家を目指し、18歳で死去した坂野春香氏がモデルの映画「
「春の香り」の主人公は、マンガ家志望の女子高校生・藤森ハルカ。彼女はある日、執筆中の恋愛マンガのキャラクターと同じ名前を持つ少年・巧(タクミ)と運命的に出会い、恋に落ちるが、そんな矢先に悪性脳腫瘍が再発し、手術の影響で右手にまひが残る。ハルカは失意の中タクミに別れを告げてマンガを描くこともやめるが、家族の愛に支えられながら懸命にリハビリを続け、やがてタクミへの思いを胸にマンガの続きを描き始める。
ハルカを演じたのは、1000人超のオーディションから選ばれた20歳の新人・
さらに、フリーアナウンサーの
「春の香り」は2025年春に劇場公開予定。YouTubeではドキュメント映像の第1弾が公開中だ。
映画「春の香り」ドキュメント(エピソード1)
美咲姫 コメント
素敵なキャスト・スタッフとこの作品を作ることができたことを、とても光栄に思います。
単独主演は初めてなので不安もありましたが、現場での温かい空気感や頼りになる素敵な共演者のおかげで最後までやりきることができました。現場で演じていくほどに、ハルカの明るさや強さをより感じ、どんどん彼女のことを好きになっていきました。そして、私もその明るさと強さに心から救われました。
丹野監督は自然体の家族を求めていて、カメラの前で取り繕ってしまう自分と向き合うことが今回の課題の1つでした。初めての経験ばかりで学ぶことが多くあった丹野組の現場は、とっても楽しく一生忘れない経験となりました。監督から唯一褒められたハルカの口を開けた寝顔は見どころです(笑)。
藤森ハルカのモデルとなった坂野春香さんの想いを皆様にお届けできるように、またこの映画をみてくださった方の想いが天国にいる春香さんに届くように祈っています。春香さんが繋いでくれたこのご縁に感謝します!
笠井信輔 コメント
本作の主人公のモデルとなった坂野春香さんのご両親にお会いするきっかけは、2年前。中日新聞の「がんがつなぐ足し算の縁」という私の連載へのご両親からの投書でした。亡くなった方の話はなかなかつらいものがあると当初は思いましたが、両親によって書かれた闘病記「春の香り」を読んで、私の考えは変わりました。それは涙の闘病記ではなく、最後まで自分らしく生きようとする春香さんの、そしてそれを全力で支えるご家族の「生き切る記録」だったのです。感銘を受けた私は、ぜひ春香さんのことを世の中に伝えたいと、ご自宅を訪ねました。そこでご両親からお聞きしたのは、亡くなる直前まで、「人のために生きたい」と願う春香さんの強い意志でした。その遺志を継いでご両親が書かれた「春の香り」。この本にどれほどの人が励まされたでしょう。そしてこの本を原作とした映画ができました。その作品に春香さんのお父さんの同僚役として参加させていただけるなんて、こんなに嬉しいことはありません。「逝きたい」ではなく「生きたい」という強い思い。最後まで病を乗り越えるために頑張った春香さんとご家族の物語をぜひ体験してほしいです。
丹野雅仁(監督)コメント
僕らの「映画を作る仕事」は、あまり生死に関係ない。だから最初は、春香さんの「命」を映画にするのが恐かった。しかし、彼女が願ったであろう「フツーの18歳の女の子の経験」を彼女に贈れるのがフィクションの力であり、さらにそのフィクションが、「自分の存在を残したい」という彼女の思いを世に届ける手段となり得るなら、と思い挑戦した。
「命」を扱うからには、それなりの覚悟を持って臨んだつもりだ。
堀ともこ(プロデューサー)コメント
私の娘が白血病になり骨髄移植をしなければ命は助からないと宣告を受けた時、すぐ隣の無菌室に共に闘っていた母娘がいた。私の娘にはドナーが見つかり、結局その女の子にはドナーが見つかることはなかった。しかし、その母親はずっと私たちのことを励まし続けてくれた。私は自分の娘が生き残ったことにずっと申し訳ない気持ちでいっぱいだった。そして、あの時の母親の姿を坂野さんに重ねずにはいられなかった。坂野春香さんの「綺麗ごとではない生き様」を世の中に発信し、命を全うしたその先に何があるのかを、皆様と共に見てみたいという強い想いに駆り立てられ、この映画の製作を決意した。
山本雅也 @masaya_0831
映画「いちばん逢いたいひと」
プロデューサーの堀とも子さん第二弾映画情報解禁。
悪性脳腫瘍と闘いながらマンガ家を目指し、
18歳で死去した坂野春香氏がモデルの
映画「春の香り」
ドキュメンタリー映像が解禁されました。
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