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本作では人類の文明が崩壊し、高い知能と言語を得た猿が支配する300年後の世界が描かれる。1968年公開の第1作「猿の惑星」以降、続編シリーズやリメイク版が製作され、2011年から2017年にかけてはリブート3部作が発表された、不朽のSFシリーズの新たなる幕開けだ。
ハートウィックは、前作までの主人公であった猿のシーザーに触れ、「今回の主人公ノアは我々にとっての新しいシーザー。(シーザー役の)アンディ・サーキスがこれまでの3部作に与えてくれたものをノアに反映しています。自分自身も一番共感できるキャラクター。まだ無垢な男の子の猿ですが、彼が大人になっていく物語でもあります」と本作について語る。ボールは「過去の作品をリスペクトしつつも、シーザーの時代から300年後の物語にすることで、今までのファンはもちろん、新たに触れる人もノアの瞳を通して『猿の惑星』の世界を再発見できる、そのような形を取りました。シリーズが長く続いて途中から観るとわからない……ということもあると思いますが、そんなことはまったくない。新しく観る人も入り込める作品だと自負しています」と力強く呼びかけた。
本作では、ダイナミックなVFXによる映像と、実際に役者が演じたパフォーマンスキャプチャによる猿の動きも見どころに。それらを手がけたのは「ロード・オブ・ザ・リング」「アバター」シリーズで知られるWETAデジタル。ボールは「最高峰のVFXをご覧いただけます」とアピールし、「WETAのスタッフは真のアーティスト。そしてキャラクターに息を吹き込んだのが役者の方々です。パフォーマンスキャプチャによって、ささいな目の動きも捉えることで、我々は感情を揺さぶられ、時に涙する。見た目は猿だけど、そこに人間性を見出すのです」と熱弁し、スタッフやキャストの細やかな仕事ぶりに敬意を捧げる。また一方で「本作はスペクタクル映画でもあり、キャラクターたちとともに旅ができる。巨大なスクリーンで最高の劇場体験をしてほしい」とも伝えた。
日本版声優たちも、本シリーズに携われたことへの喜びをあふれさせる。主人公の猿ノア役の松岡は「とあるシーンで涙が止まらなくなって、心が張り裂けそうなくらい痛くなりました」、重要な秘密を抱える人間ノヴァ役の小松は「彼女の賢さ、運動神経のよさ、まなざしから感じられる意志の強さ……あまり深く言及できないけど、魅力がたくさん詰まった人物なので目を凝らして観てください」とそれぞれアピール。冷酷な支配者プロキシマス・シーザー役の竹内は「威風堂々とした立ち振る舞いが“ラスボス感”のあるキャラクター。全身全霊で日本語を吹き込ませていただきました」と胸を張る。
イベント後半には、日本版声優によるセリフ生披露のコーナーも。竹内の番になると、足を大きく開いてプロキシマス・シーザーの動きを再現しながら「なんて素晴らしい日だ!」と野太い声でセリフを発する。ボールは「パーフェクトキャスティング!」と満足げに笑いながら感謝。さらに来日ゲストへのプレゼントとして、「災いが去る(サル)」として知られる福岡の工芸品・今宿人形が贈呈されることに。そして、劇中キャラをかたどった今宿人形を手渡されると、ボールは「ビューティフル! 書斎の壁に飾ります」とにっこり。そして観客に向けて「普遍的な物語とスペクタクル。両方の面を楽しんでください。プリーズ、NOネタバレ!」と念を押した。
「猿の惑星/キングダム」は5月10日より全国ロードショー。
映画「猿の惑星/キングダム」予告編
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