北川悦吏子が妻夫木聡の“ピュアな感じ”称賛、渡辺謙をリングのコーナーに追い詰める

4

309

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 56 170
  • 83 シェア

テレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル「生きとし生けるもの」の記者会見が5月5日に東京・テレビ東京で行われ、キャストの妻夫木聡渡辺謙原田知世杉野遥亮大政絢、脚本を手がけた北川悦吏子が登壇した。

「生きとし生けるもの」記者会見の様子。

「生きとし生けるもの」記者会見の様子。

大きなサイズで見る(全15件)

本作は人生に悩む医者・佐倉陸と余命宣告された患者・成瀬翔が、人は何のために生き何を残すのかという問いの答えを求めながら各地を巡るヒューマンドラマ。妻夫木が陸、渡辺が成瀬を演じた。

妻夫木聡

妻夫木聡[拡大]

渡辺謙

渡辺謙[拡大]

会見は、プロデューサーの祖父江里奈による挨拶からスタート。彼女は「北川さんは難病を抱えており、闘病をしながら脚本を書いている。自分の人生を赤裸々に表現する作品を作りたいとおっしゃってくださいました」「まさにテレビ東京が総力をあげてお送りする『生きとし生けるもの』。楽しみにご覧いただければと思います」と思いを伝えた。妻夫木は「命を題材に、素晴らしいキャスト、脚本家、監督を迎えてスペシャルドラマを企画するというのは勇気がいることだったと思う。こういう機会を与えていただいたことに感謝しています」と述べる。渡辺は「医療ドラマはたくさんありますが、人が死んでいく姿や、それをどう看取るかまではなかなか描けない。テレ東さん、ありがとうって感じです」と言葉を紡いだ。

原田知世

原田知世[拡大]

大政絢

大政絢[拡大]

原田は「このような周年作品に呼んでいただけただけでありがたいと思いましたし、素晴らしい作品の一部として自分が残ることを、すごく幸せに思いました」とほほえむ。杉野は「オファーをいただいたとき、妻夫木さんと渡辺さんの名前を見て『やったー!』と思いました。この経験を吸収していきたいなと感じました」と述懐。大政は「テレビ東京さんはアットホームなイメージが大きい。今回のドラマはまた違った雰囲気で挑みました」と振り返った。

北川悦吏子

北川悦吏子[拡大]

続いて大きな拍手の中、北川が迎えられる。北川は、2004年に放送されたTBSドラマ「オレンジデイズ」でも妻夫木とタッグを組んだことに触れ、「人の本質は変わらないと思っていますが、歳を重ねて彼のよさが浮き彫りになってきたなと。当時は“イケメン”ということに紛れてしまっていたのですが、ピュアで優しい感じがよりよく見えるようになったと思います」と称賛する。妻夫木は「光栄です。北川さんとは何度もお会いしていましたが、20年ぶりにご一緒できて感慨深いです。北川さんが書く脚本には、裏に隠された言葉にならない“何か”が書かれている。それはなんなんだろうと考えながら芝居で表現していきました」と語った。

何度か本作のオファーを断ったという渡辺は「去年の5月くらいにオファーをいただいて、丁寧に自分の思いと医療ドラマへの気持ちを(北川に)メールしたんです。そしたらその3倍くらいの長文が北川さんから返ってきた(笑)。ただ『やっぱり今の精神的には……』ともう一度断りのメールをしたら、リングのコーナーに追い詰められるような返事があり、3回目でノックダウンでした」と明かす。北川は「最初から謙さんを想定して書いちゃったので……」と茶目っ気たっぷりに説明しつつ、「謙さんも大きな病気を経験している。本当に死を恐れたことがある人が演じたほうがいいものになるという気持ちがあったんです。謙さん以外の方が演じたらガッカリすると思って」と口にした。

杉野遥亮

杉野遥亮[拡大]

研修医・吉岡薫役の杉野は、妻夫木と共演した駅でのシーンについて「(脚本を読んで)いい言葉だなあ、ありがたいなと思ったら力が入っちゃって。こういうときもリラックスしないとなと勉強になりました」とコメント。妻夫木は「杉野くんは前日に、このシーンについて話したいと僕の部屋まで来てくれたんです。この場面をどう解釈するかや、2人の関係性について話しました。役だけでなく、言葉に対しても真摯に向き合っている姿が好きでした」と杉野をたたえる。杉野は「お仕事終わりに(妻夫木さんの部屋を)訪ねました。緊張したのですが、扉から出てきた妻夫木さんが温かくて『よかった……』と思い、肩の荷が下りました」と目を細めた。

「生きとし生けるもの」記者会見の様子。

「生きとし生けるもの」記者会見の様子。[拡大]

北川が「生と死を扱っているので、実はなかなか他局では通らなかった企画です。私はずっと難病とともに生きてきて、だからといって暗いことばかりじゃない。すべてが日常だなと思うんです」と言及すると、渡辺は「おなかも空くし、笑うし、日常の延長線上にこの深いテーマがあるんですよね」とうなずく。最後に妻夫木は「残される側は、死によって生かされていく部分もあるのかなと。そういう勇気を与えてくれるドラマです。幸せがいっぱい詰まっているので、そのカケラが届くといいなと願っています」、渡辺は「深い話ではあるけど、ある種、風のようなドラマです。おそらく最後は心地いいそよ風を感じてもらえると思います。北川悦吏子の風を感じてください」と呼びかけた。

廣木隆一が監督を務める「生きとし生けるもの」はテレビ東京系で本日5月6日20時より放送。

テレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル「生きとし生けるもの」

テレビ東京系 2024年5月6日(月・振休)20:00~21:54
※全国どこからでも「TVer」でリアルタイム配信
※広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレ東公式サイト・TVer)にて見逃し配信

この記事の画像(全15件)

(c)テレビ東京

読者の反応

  • 4

ぶるー @MopAya

リアルタイムで見れないけど録画しておく https://t.co/VinytttWUg

コメントを読む(4件)

リンク

関連商品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 妻夫木聡 / 渡辺謙 / 原田知世 / 杉野遥亮 / 大政絢 / 北川悦吏子 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。