セックスは一度もしたことない、ドキュメンタリー「94歳のゲイ」全国で順次公開

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ドキュメンタリー映画「94歳のゲイ」が4月20日より東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開。予告編とポスタービジュアルが解禁された。

「94歳のゲイ」ポスタービジュアル

「94歳のゲイ」ポスタービジュアル

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「94歳のゲイ」場面写真

「94歳のゲイ」場面写真[拡大]

本作は1929年に生まれ、ゲイであることを誰にも打ち明けることなく、誰かと交際したことも性交渉の経験もないまま孤独の中で長い時を過ごした男性・長谷忠さんのドキュメンタリー。長谷さんの唯一の心のよりどころは文学、詩作だった。1963年に現代詩の新人賞として権威ある現代詩手帖賞を受賞し、著作も複数刊行。94歳となった今も日々、短歌を詠む。「同性愛は病気である」と公然と語られていた時代から時は流れ、同性愛者を取り巻く環境は大きく変化している昨今。自身もカミングアウトを果たし、理解あるケアマネージャーの存在にも支えられながら、長谷さんは90歳を超えて初めて、ある出会いと別れを経験する。

「94歳のゲイ」場面写真

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「94歳のゲイ」場面写真

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YouTubeで公開中の予告は、長谷さんの「セックスは1回もやったこともないし。ちょっとみんなとは違う生涯を歩いてきたからな」という言葉から幕開け。詩人として成功しながらも「ものすごく生きづらかった」と語る過去、そして現在の日常生活を淡々と捉えながら、その人生を浮き彫りにしていく。日本初の商業ゲイ雑誌「薔薇族」の元編集長である伊藤文学のインタビューも交えながら、日本の男性同性愛者たちが歩んできた歴史も紐解かれる。最後は長谷さんが日々書きつづる短歌からの「笑っておくれ、人の弱みを」という引用で締めくくられた。

長谷さんに密着したドキュメンタリーは、これまで2022年にMBSで放送され、2023年には「93歳のゲイ」のタイトルにて「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」にて関西限定上映。今回の劇場版は追加撮影の素材も加えた90分の再編集版となる。語りは小松由佳、監督は吉川元基、プロデュースは奥田雅治、配給はMouPro.、製作はMBS/TBSが担当。

ドキュメンタリー映画「94歳のゲイ」予告編

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(c)MBS/TBS

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ポレポレ東中野 @Pole2_theater

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