第5回大島渚賞は「遠いところ」工藤将亮、記念上映会は18歳以下50名を無料招待

「遠いところ」の監督を務めた工藤将亮が第5回大島渚賞を受賞した。

ぴあフィルムフェスティバル（PFF）が2019年に創設した大島渚賞は、映画の未来を拓き世界へ羽ばたこうとする若手監督に贈られるもの。第1回から審査員長を務めた坂本龍一の死去に伴い、これまで審査員だった黒沢清が今年度の審査員長となり、PFFディレクター・荒木啓子と2名で審査を行った。

花瀬琴音が主演を務めた「遠いところ」は沖縄のコザを舞台に、貧しさの中で必死に生きる17歳の母の過酷な日常を映し出した物語。第56回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭コンペティション部門に日本映画として10年ぶりの正式出品を果たし、第23回東京フィルメックスでは観客賞を受賞。第37回高崎映画祭では新進監督グランプリと最優秀新人俳優賞に輝いており、国内外で高い評価を得ている。

3月17日には東京・丸ビルホールで記念上映会が開催。「遠いところ」と大島渚の監督作「少年」がスクリーンにかけられ、工藤と黒沢によるトークショーも行われる。チケットは2月17日10時にチケットぴあにて発売。なお今回は「初めての大島渚体験」として18歳以下を対象に招待枠が設けられ、PFF公式サイトでの事前申込みにて先着50名が無料で参加できる。

※大島渚の渚は旧字体が正式表記

第5回大島渚賞 記念上映会

2024年3月17日（日）東京都 丸ビルホール
第1部：受賞監督作品上映「遠いところ」
第2部：いまこそ観たい大島渚作品「少年」
開演：14:00
料金：1日通し券 2500円