「ケンとカズ」小路紘史8年ぶりの新作「辰巳」劇場公開、「渾身の映画です」

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「ケンとカズ」の小路紘史による8年ぶりの新作映画「辰巳」が4月20日より、東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。ポスタービジュアルが到着した。

「辰巳」ポスタービジュアル

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「辰巳」場面写真

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「辰巳」場面写真

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小路が“日本的なもの”を極力排除して手がけた本作は、日本のリアルな裏社会を描きながらも無国籍ムードが全編に漂うフィルムノワール。劇中では裏稼業で働く孤独な辰巳が、ある日元恋人・京子の殺害現場に遭遇する。彼は一緒にいた京子の妹・葵を連れて命からがら逃げるも、最愛の家族を失い、復讐を誓う葵は、京子殺害の犯人を追うことに。生意気な葵と反目し合いながらも復讐の旅に同行することになった辰巳。葵に協力するうちに、辰巳の中にはある感情が芽生えていく。

「辰巳」場面写真

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「ONODA 一万夜を越えて」の遠藤雄弥が辰巳、「わたしの見ている世界が全て」の森田想が葵を演じ、後藤剛範佐藤五郎倉本朋幸松本亮龜田七海藤原季節も出演。2023年の東京国際映画祭では限定上映された。

「辰巳」場面写真

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遠藤は「このメンバーじゃないと作れなかった映画になったと思いますし、胸を張って皆様に楽しんでもらえる映画になったと感じており、『辰巳』を通して皆様が何を感じていただけるか、とても楽しみです」と述べ、森田は「この作品で葵役を演じられた事は今の私の大きな基盤になり、あの灼熱の瞬間を忘れまいと握りしめてます。泥臭く、地に這いつくばった人間の目力が交差し合う画の連続を、楽しんで下さいますように!!!」と願いを込めた。

また小路は「人が人の事を素直に、大事に思うことを映画を通して描ければとこの作品を作りました。この普遍的なテーマを、ヤクザ者が主人公で、尚且つ挑戦的で新しい映画を作るために遠藤雄弥、森田想をはじめキャスト・スタッフ一丸となりました。その皆の結晶は、インディペンデント魂全開の渾身の映画です! そんな映画を心から観て頂きたいです」とつづっている。そのほか後藤、佐藤、倉本、松本、龜田、藤原のコメントは下記の通り。

※「辰巳」はR15+指定作品

遠藤雄弥 コメント

映画「辰巳」で成瀬辰巳役を演じさせていただいた、遠藤雄弥です。
この度、4月20日から「辰巳」が劇場公開するにあたり、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。
まさに2024年「辰」年に、映画「辰巳」が公開するという、御縁も感じております笑
2019年に本撮影を行い、小路監督をはじめ、チームのみんなで大事に大事に作りあげた、大切な作品になりました。
このメンバーじゃないと作れなかった映画になったと思いますし、胸を張って皆様に楽しんでもらえる映画になったと感じており、「辰巳」を通して皆様が何を感じていただけるか、とても楽しみです。
そして、小路紘史監督がご自身の人生を懸けて生み出した渾身の長編二作目です。
本撮影が終わり、小路監督がこの5年間、妥協を許さず愛を持って作り上げ、遂に産声を上げた、映画「辰巳」を是非劇場でご覧下さい。
よろしくお願いいたします。

森田想 コメント

映画「辰巳」が約5年の月日をかけてブラッシュアップされ皆様の元へ万全の状態でお届け出来ること、心の底から嬉しく思います。スタッフキャストの垣根を越えて全員が総力を上げて作り上げた辰巳ワールド、愛してやみません。この作品で葵役を演じられた事は今の私の大きな基盤になり、あの灼熱の瞬間を忘れまいと握りしめてます。泥臭く、地に這いつくばった人間の目力が交差し合う画の連続を、楽しんで下さいますように!!!

後藤剛範 コメント

役者は孤独な仕事だと日々感じます。
現場毎にいろんな役者と出会いますが、共通の利益に向かって進むことは少ないかと思います。
ただ、「辰巳」に出演している役者達を自分は仲間だと思っています。
一週間程度の撮影でしたが「辰巳」の世界は今でも自分の血と肉になっています。
新年に佐藤五郎さん演じるアニキを囲む会で食べた特製たこ焼きも然りです。
それも芯の硬い小路監督の立ち上げた世界で遠藤雄弥とそれぞれが目を合わせたからかと思います。
「辰巳」という作品は、仲間とは程遠く、一人一人孤独を感じながら必死に生き抜いていく様な作品ですが、この世界をみなさんと共に生きれたらと思います。

佐藤五郎 コメント

映画「辰巳」に出たかった役者は数百、数千と居たことでしょう。
僕もその中の1人です。
これほど熱望した作品は後にも先にもたぶん無い事でしょう。もしあれば幸せです。
小路紘史監督の「辰巳」に対する想いに我々キャスト一人一人が全力で乗っかり、作品に携わった全ての人間が同じ方向に全力で向き合った時、より純度の高い作品に成るんだと体感しました。
1人でも多くの人に映画「辰巳」を体感して貰いたいと思います。

倉本朋幸 コメント

小路監督が8年を費やして作ったものが画面に俳優に宿っています。
この映画にはその時間の営みが至る所に溢れ出しています。
是非とも見てほしいです。
お時間あれば是非とも是非とも宜しくお願い致します。

松本亮 コメント

ついに皆様に「辰巳」を観ていただける事になり感無量です。撮影時のことは今でも鮮明に覚えています。監督の想いに応えたい、その一心で自分がその時出せる全てをこの作品に込めました。沢山の人にこの作品この想いが届きますように。

龜田七海 コメント

とことんまで妥協せずに1シーン1シーンを大切に作り上げる小路監督とスタッフ、出演者の同じ熱量を感じ、「あぁ、この作品に参加できて本当に幸せだな」と撮影中何度も思いました。
登場人物一人一人生きてきた背景や抱える問題に直面しながらも、生き様は真摯で力強いものです。誰かを想うことが、こんなにも大きな力になること。画面から溢れる熱量が皆様にも届きますように。

藤原季節 コメント

ある日、小路監督が、「辰巳」のオーディションを受けている遠藤雄弥さんの映像を見せてくれました。僕はその演技に深く衝撃を受け、その日から遠藤さんの演技や見た目をひたすら研究して、何度も「辰巳」のオーディションに通いました。そうして掴んだ役が、辰巳の弟の役でした。撮影では自分の全てをぶつけましたが、遠藤さんの辰巳は、その全てを圧倒的に上回るものでした。これを「覚悟」と呼ぶのかと、身も心もぶん殴られた気持ちです。ああ、邦画最高!

小路紘史 コメント

映画「ケンとカズ」の公開から8年、2作目の映画「辰巳」がようやく公開になります。
人が人の事を素直に、大事に思うことを映画を通して描ければとこの作品を作りました。
この普遍的なテーマを、ヤクザ者が主人公で、尚且つ挑戦的で新しい映画を作るために
遠藤雄弥、森田想をはじめキャスト・スタッフ一丸となりました。その皆の結晶は、
インディペンデント魂全開の渾身の映画です! そんな映画を心から観て頂きたいです。

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(c)小路紘史

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小路紘史 @shojihiroshi711

映画ナタリーさん本当にありがとうございます、、、!#辰巳 https://t.co/toBU50eWPp

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