映画「
倉井眉介の同名小説をもとにした本作は、冷血非情なサイコパスで弁護士の二宮彰と、怪物の仮面をかぶった猟奇殺人犯が対峙するさまを描いたサスペンス。亀梨が殺人鬼に狙われる二宮、菜々緒が連続殺人事件を追う警視庁のプロファイラー・戸城嵐子、吉岡が二宮の婚約者・荷見映美を演じた。
SNSで反響をチェックしているという亀梨は「観てくださった方のコメントでこういう捉え方、側面があるんだって気付いて、映画のお話をする際に、自分の言葉のように話すことが、我々多々あるんですよ(笑)。作品の解釈が豊かになります」と感謝。菜々緒も「感想は私たちの取材のための栄養になります!」と続き、会場を笑わせた。
二宮というキャラクターの変化に話が及ぶと、亀梨は「演じるにあたって、変化していく流れが大事だと思っていました。人間性、ピュアな部分は映美とのシーンが鍵でしたね」と振り返り、「ちょっと濃厚に語りますが」と前置きしつつ、「二宮はとあることがあってああいう人間になっていく。でもこれってみんなにも起こること。置かれている立場や状況によって、自分じゃない側面を持って、進まなければいけないことがあると思うんです。観れば観るほど考えさせられる作品です」と思い入れたっぷりに語る。吉岡は「ラストシーンにすべてを懸ける思いで演じました。ああいう展開があるからこそ、切ない、心に残る作品だと思います」とコメント。菜々緒は「今までにあまりない側面からサイコパスを描いた作品。最後には衝撃があります。たくさんの人に観ていただいて、驚いてもらいたいです」と言葉に力を込める。
嵐子が二宮と対峙するシーンが1つの見どころとなる本作。菜々緒が「二宮の弁護士事務所でのシーンは空気が異様で、アドレナリンが出ちゃって。心臓がバクバクして、マイクがその音を拾っちゃったんです」と明かすと、亀梨も「監督が作った現場の緊迫感に操られてたんじゃないかなって思います」と思い返す。これを横で聞いていた三池は「(菜々緒の)横に監督面して立っていると心臓バクバクですよ。一種の拷問です(笑)」と茶目っ気たっぷりにジョークを飛ばした。
また吉岡は、とあるシーンを振り返り「映美が鬱血するシーンは、そう見えるようにメイクさんにメイクしてもらっているんですけど。鬱血しすぎて、その部分がひげみたいに見えて。知らないおじさんが映ってました(笑)」と述懐。実際にひげに見えた観客がいたようで、会場は笑いに包まれた。
イベント中盤にはキャストに「サイコパスは恋愛対象としてありか?」という質問が投げかけられた。三池は「恋とか懐かしい!(笑) なんでもいいです!」と、菜々緒と吉岡は「NO」と回答。亀梨は「好きになった方だったらしょうがない、付き合ってサイコパスならどうにかします(笑)」と答える。
最後に亀梨は「感想に正解、不正解はありませんので、感じた思いを発信していただけたらうれしいです。一緒に作品を育てていただければ」と呼びかけイベントの幕を引いた。なおイベント終盤には主題歌を担当した
Saori(SEKAI NO OWARI)コメント
今回主題歌を作らせて頂けることになり、とても光栄に思っております。
サイコパスな登場人物ばかり出てくる今作品は、目を離せない展開が魅力ですが、
特に亀梨さんの瞳の動きは誘い込まれるような恐ろしさがあり、
映画館で見たらより一層怖いだろうなあ……と思います。
提供させて頂いた新曲「深海魚」では、サイコパスな登場人物たちの境遇を想像して、
歌詞やアレンジを施してみました。
背後から迫りくるようなゾクゾク感を、本編最後に楽しんでいただけたら幸いです。
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