生田絵梨花が語る「ウィッシュ」劇中歌への思い、福山雅治は大河ドラマ以来に声枯らす

ディズニー創立100周年記念のアニメーション映画「ウィッシュ」のジャパンプレミアが本日11月30日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、日本版声優を担当した生田絵梨花、福山雅治、山寺宏一、檀れいが登壇した。

本作は、どんな願いも叶うと言われているロサス王国を舞台とするドラマティックミュージカル。17歳のアーシャが王国の驚くべき真実を知り、ヴィランに立ち向かうさまが描かれる。日本版ではアーシャを生田、アーシャの相棒である子ヤギのバレンティノを山寺、“願い”の力を利用して強大な魔力を手に入れようとするマグニフィコ王を福山、アマヤ王妃を檀が演じた。

生田は観客に向けて「ついに皆さんに観ていただける日が来たんだなと高揚感でいっぱいです」と笑顔で挨拶し、「声優の皆さんにもやっとお会いできて、心強くてうれしいです」とコメントする。檀は、オファー時を「世界中に『やったー！ アマヤ王妃だ！』と叫びたいぐらいうれしかった」と振り返り「ディズニーのメッセージをいっぱい受け取ってほしいです」と伝えた。

本作のすごさを問われた山寺は「集大成と言われてハードルが上がると思うんですが、その想像をはるかに超えてくる。ワンカットワンカット額縁に入れたくなるような、ストーリー、キャラクター、音楽、映像すべてが美しい作品です。そして、自分のことは置いて胸を張って言いますが、日本版がすごいです！」とアピールする。“ディズニー史上最恐”ヴィランを演じた福山は、自身の役柄について「本来は世の中をよくしたいと思っている人」と言及し、「正しいと思っていること同士がぶつかり合ってしまうどうしようもなさを、嘘なく描いているのがこの作品のすごさであり、魅力なんじゃないかと思います」と語った。

楽曲に話題が及ぶと、劇中歌「ウィッシュ～この願い～」を歌唱した生田は「力強くてエモーショナルな楽曲ではあるんですけど、単に強いのではなく、アーシャの等身大の躊躇や悩みを乗り越えるための決意や覚悟が強いエネルギーにつながっていると思うので、そこをショートカットしてしまわないように自分自身のネガティブな感情も味わいながら踏ん張って歌わせていただきました」と述懐する。ミュージカル初挑戦だったという福山は「ものすごく大変でした。芝居と歌はそれぞれ経験がありますが、まったく別物なんだとよくわかりました。大河ドラマ以来に声が枯れました」と明かした。

山寺は「福山さんのソロもあるんですけど、ヴィランとはいえカリスマなんです。マグニフィコ王のマントに『M』って書いてるんですけど、僕は（福山の愛称である）“ましゃ”のMにしか見えない！」と声を張り、会場を盛り上げる。檀は「冒頭の『ようこそ！ロサス王国へ』は物語に入っていくワクワク感があるし、アーシャとマグニフィコ王が歌う『輝く願い』も大好き。動物たちがみんなで歌う歌は“これぞディズニー”という感じで楽しくて踊りたくなる。音楽も楽しみながら観ていただきたいなと思います」と力説した。

最後に生田は「100年分の思いと願いが詰まった作品になっていると思います。私たちも全身全霊で命を吹き込みました。皆さんに受け取っていただけたらうれしいです」と呼びかけ、イベントは終了した。

クリス・バックとファウン・ヴィーラスンソーンが監督を務めた「ウィッシュ」は12月15日より全国でロードショー。

映画「ウィッシュ」日本版本予告

※動画は現在非公開です。