西部開拓時代の米オレゴン州を舞台にした本作では、アメリカンドリームを求めて未開の地にやってきた男たちの友情が描かれる。成功を夢見る料理人のクッキーと中国人移民のキング・ルーは意気投合。“富の象徴”である牛からミルクを盗み、ドーナツを作って一攫千金を狙おうと動く。ライカート作品の脚本を多数手がけてきたジョナサン・レイモンドの小説「The Half-Life(原題)」をもとに、ライカートとレイモンドが共同で脚本を執筆した。クッキーを
毛皮猟師の一団と一緒に森を逃げ回るクッキーが、ある事情で追われる身となったルーと出会うことから展開していく本作。このたび到着した場面写真には、大自然の中で2人が顔を合わせるシーン、オレゴンの地に初めて牛が降り立つ様子が収められている。
キャスティングについて、ライカートは「ジョン・マガロのことは『キャロル』でよく知っていて、初めて彼とSkypeしたとき、彼自身にクッキーの要素が多いと思いました。彼が引き受けてくれるかはっきりしなかったので、決まったときはものすごくうれしかったです。 キング・ルー役は、キャスティングディレクターのゲイル・ケラーが必死に探してくれ、私たちは何百人もの役者を見ました。オリオンには3、4回朗読をやってもらったのですが、どれもかなり面白かった記憶があります」と振り返った。
「ファースト・カウ」は12月22日に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国で公開。2020年の第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品されたほか、世界中の映画祭で計157部門にノミネートされ、27部門を受賞した。
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西部開拓時代を描くケリー・ライカート監督作「ファースト・カウ」の場面カット到着(写真12枚)
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