日本とオランダの合作であり、東京ドキュメンタリー映画祭2022の長編部門コンペティションでグランプリを受賞した映画「
チェチェン紛争で「テロリストの巣窟」と汚名を着せられた東ジョージアの山岳地帯・パンキシ渓谷で暮らす、キストと呼ばれるイスラム教徒を3年間にわたって記録した本作。戦争で2人の息子を失った過去がありながら、娘マリアムとゲストハウスを経営する主人公・レイラをはじめとし、心に傷を抱えながらも故郷を復興させようと懸命に生きる人々の姿が映し出される。
本作で長編デビューを飾った監督の竹岡寛俊は「彼らは戦争の記憶を乗り越え、新たな人生を切り開くため力強く生き続けています。ウクライナでの戦争が起きてしまった今こそ、日本の皆さんにこの映画を見て欲しいと思います」とコメントした。なおタイトルの「アダミアニ」とは、ジョージア語で“人間”を意味する。
竹岡寛俊 コメント
この映画が完成してすぐ、ロシアによるウクライナ侵攻が始まりました。本作に登場するキストやジョージアの人たちも、同じ凄惨な過去を持っています。彼らは戦争がどれほど人間を破壊するかを知っています。家族は離散し、故郷は分断されました。ですが、彼らは戦争の記憶を乗り越え、新たな人生を切り開くため力強く生き続けています。ウクライナでの戦争が起きてしまった今こそ、日本の皆さんにこの映画を見て欲しいと思います。
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žmarci @_zmarci
気になる気になる。公開は師走、おぼえとこ。
パンキシ渓谷で暮らす人々追ったドキュメンタリー「アダミアニ 祈りの谷」公開(コメントあり)
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