ドキュメンタリー映画「
本作はル・コルビュジエが構想した創建当時の姿に近づけるため休館していた国立西洋美術館のドキュメンタリー。リニューアルに向けた工事の中で普段は見ることのできない内部にカメラが入り、所蔵作品の“お引越し”の全貌、絵画や彫刻の保存修復作業、コレクションの調査研究、展覧会の打ち合わせ、購入作品決定の会議など、美術館の舞台裏に迫った。監督を務めたのは「春画と日本人」で知られる
予告では数々の美術番組に出演してきた井浦が知られざる美術館の世界へと誘う。さらに「この映画を見て、国立西洋美術館に行ったら、見る前とは国立西洋美術館の見方や過ごし方がきっと変わる。映画を見てから美術館に行くのもいいし、行ってから映画を見ても、どっちも楽しい。無機質に感じるかもしれない美術館も、実は生き物なんです」とコメントを寄せた。全文は下記の通り。
「わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏」は7月15日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次ロードショー。
井浦新 コメント
西洋美術は印象派が好きで、なかでも日本美術、浮世絵の影響を受けたゴッホとスーラに惹かれます。ゴッホの「星月夜」の渦巻きも大好きだし、見ているとワクワクする。スーラはすっと品が良いのですが、よく見ると狂気を感じる。どちらの作家にも強烈な魅力を感じます。
ありがたいことに、今まで美術にまつわるお仕事をたくさん頂いて、展覧会に関わらせて頂いたことも何度かありますが、僕がずっと感じてきたことは、何百年も前の芸術が目の前にあることは当たり前ではない、ということ。絵画をどう守っていくか、修復が必要なものは如何に昔の状態に戻すか、経年変化をどうやって緩やかにしていくか。展覧会を作っていく学芸員の方たちがチームを組んで、本当にすごいことをやっている。やはり“人”なんですよね。
絵画を見て、その絵を描いた作家を感じるように、美術館に行くと、学芸員や研究者の方々、美術館をきれいに保ってくれている掃除の方たちまで、美を守ろうとする多くの方たち、人の想いを感じる。それが美術館の魅力だと思います。
美術館で働く人々のことは、お客さんは知らなくても良いかもしれない。だけど、知ってから美術館に行って美術を見ると、もっと楽しくなる。この映画を見て、国立西洋美術館に行ったら、見る前とは国立西洋美術館の見方や過ごし方がきっと変わる。映画を見てから美術館に行くのもいいし、行ってから映画を見ても、どっちも楽しい。無機質に感じるかもしれない美術館も、実は生き物なんです。
映画ナタリー @eiga_natalie
「美術館も実は生き物」井浦新がナレーションする「わたしたちの国立西洋美術館」予告
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