「ビデオドローム」に著名人がコメント寄せる、松本穂香「ニヤニヤがこみあげてくる」

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ビデオドローム 4K ディレクターズカット版」の公開に先駆けて塚本晋也小島秀夫松本穂香ら著名人からコメントが到着した。

「ビデオドローム」場面写真

「ビデオドローム」場面写真

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デヴィッド・クローネンバーグ監督作「ビデオドローム」は、過激なアンダーグラウンド番組をたまたま発見したことをきっかけに、現実と幻覚の区別を失っていく男の物語。観た者の脳に腫瘍を生じさせる番組「ビデオドローム」に支配されていく主人公マックスにジェームズ・ウッズ、恋人のニッキーにデボラ・ハリーが扮した。

塚本は「サイバーパンクの父親的存在! 『鉄男』がエロくなるわけだ!」、ゲームクリエイターの小島は「“ビデオドローム”は、もはや警告ではない。まさに現在(いま)、現実(ここ)で起きている症候群だ。4K ディレクターズカット版よ、永遠なれ!」とコメント。松本は「楽しくてニヤニヤがこみあげてくる系の気持ちの良い気持ち悪さ。ルンルンな悪夢! 私はこういう映画が好きなのだと改めて思いました!」と熱のこもったメッセージを寄せている。

東京テアトルによる特集「テアトル・クラシックス」の第3弾「テアトル・クラシック ACT.3 ビデオドローム 4K ディレクターズカット版」は、6月16日より全国で順次上映される。

※「ビデオドローム 4K ディレクターズカット版」はR18+指定作品

塚本晋也(映画監督)コメント

ビデオを通して、夢幻の官能性とともに金属と溶け合う。
サイバーパンクの父親的存在! 「鉄男」がエロくなるわけだ!

※塚本晋也の塚は旧字体が正式表記

小島秀夫(ゲームクリエイター)コメント

ブラウン管とビデオ隆盛の時代に産まれた「ビデオドローム」は、僕らの世代にとって、特別なクローネンバーグの傑作だった。
ところが、SNSや配信漬けでスマホが片手に癒着してしまった令和の時代にこそ、再び刮目すべき映画として侵食してくる。
“ビデオドローム”は、もはや警告ではない。まさに現在(いま)、現実(ここ)で起きている症候群だ。4K ディレクターズカット版よ、永遠なれ!

後藤護(暗黒批評)コメント

クローネンバーグにとってVHSはViolence(暴力)、Hallucination(幻覚)、Sex(セックス)の略語だった!!!!!!
ビデオ「ソフト」全盛時代の「ハード」コア伝説が4Kで甦る。「現実以上の現実」に生きる我らSNS新人類の内臓をも掻き回し「マッサージ」するボディホラー。これはマクルーハンの夢みた触覚性メディア論の裏返された悪夢ver. なのか!?

鳥居真道(ミュージシャン)コメント

ぐちょんぐちょんの肉や臓器、変形する人体、脈打つテレビ、陰謀めいたストーリー、アブノーマルな世界観にクラクラしながらも、ドライで無機質な映像が妙に艶めかしく、思わず生唾を飲み込んだのでした。精神および肉体の不可逆的な変容はクローネンバーグ作品を貫くテーマだといえます。私もまた「ビデオドローム」により、新たな嗜好を植え付けられた人間のひとりです。そしてそれは今も腫瘍のように消えずに残っています。

松本穂香(女優)コメント

観ていると楽しくてニヤニヤがこみあげてくる系の気持ちの良い気持ち悪さ。
ルンルンな悪夢! 私はこういう映画が好きなのだと改めて思いました!最高です!!

人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)コメント

より官能的に、よりグロテスクに、より艶かしく進化した。
これこそが悪夢映像の極致。
辺りを暗くして、出来る限り顔を画面に近づけて観てください。

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末尾ルコ(アルベール)「母連れ狼」「言葉の革命」「文学・映画・音楽」「人生と介護」、美は醜に勝る。 @sueorukoalbert

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