ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーによる「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」をアレンジした本作は、1970年代ドイツのアパルトマンを舞台にした室内劇。恋人と別れて落ち込んでいた著名な映画監督ピーター・フォン・カントが、一目惚れした俳優志望の青年アミールに翻弄されるさまが描かれる。新ビジュアルには、
また本作を鑑賞した各界著名人からコメントが到着。劇作家・音楽家の
「苦い涙」は6月2日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。
ジョン・ウォーターズ(映画監督)コメント
圧倒的に、2022年最高の映画!!
奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)コメント
愛が人間を愚かにするのか、それとも愛が人間の愚かさを露呈させるのか。そこにうごめく激情が自分からさほど遠くないことに失望しながらのめり込む、見事な室内劇だ。
片岡鶴太郎(俳優・画家)コメント
エゴイスティックな愛に翻弄され、心を掻き乱され、己を傷つけていく主人公の哀しさを見事に体現して居る主演ドゥニ・メノーシェが圧倒的で素晴らしい!
菊地成孔(音楽家・文筆家)コメント
ファスビンダーを召喚したらアルモドヴァルやグリーナウェイまで付いてきてしまい、
「重冷苦劇」と「軽暖喜劇」、リーベとアムールの逆転をしっかり見せる痛快作。
ひょっとしたらコレ、オゾンの最高傑作じゃないの?
ケラリーノ・サンドロヴィッチ(劇作家・音楽家)コメント
身構えて観たが、笑った。ユーモラスだからこそ悲しい。
オリジナルのファスビンダー監督作ってこんなに面白かったっけかと思い、
「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」をDVDで観直してみたら、
意外にも場所と性別と職業以外、さほどシナリオ上の改変は無くて喫驚した。
演出と俳優による見事な戯画化に拍手。
児玉美月(映画批評家)コメント
なんて毒々しく、浮世離れした美しさなのだろう!
フランソワ・オゾンという映画作家に一生ついていくと、決意を新たにした。
齋藤薫(エッセイスト)コメント
まるで「舞台」を観ているような臨場感。単純な分あまりに濃厚な演出。
登場人物がお互いを罵倒し合う壮絶な会話劇は精神的バイオレンス。
中毒性ある85分間の刺激に、オゾン監督の凄さを見た。
SYO(物書き)コメント
美醜が入り乱れる世界で、寡黙な助手の雄弁な瞳に惹かれた。
薄い身体に溜められた、苦い熱。放出の瞬間は涙より哀しい。
津田健次郎(声優)コメント
支配と従属、関係性の逆転、そして絶望と恍惚。演劇的世界で繰り広げられる中年男の大仰な愛の物語は愚かしく滑稽で、フランソワ・オゾンの色彩に溢れている。
野宮真貴(歌手・エッセイスト)コメント
悲劇なのか、喜劇なのか。純愛なのか、メロドラマなのか。美しいのか、グロテスクなのか。
そんな思いに翻弄されながら、「苦い涙」の持つ魅力にまんまとはまってしまった。
村上香住子(作家・ジャーナリスト)コメント
眩しい肉体と果てしない野心を持ってやってきた若い男に翻弄される中年の監督、今絶好調の監督オゾンが放つ、優しく、過酷な大人の愛のドラマ、見逃せない一作。
ゆっきゅん(DIVA)コメント
翻弄されることの愚かさをどうしようもなく見つめてしまう。プライド、欲望、壁、鏡、そして窓に閉じ込められた哀しき男のメロドラマ。
よしひろまさみち(映画ライター)コメント
軽快に豪速展開する、おごる中年色ボケ騒動記。
ピリ辛ファスビンダー版と別物でオゾンらしい味付け!
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津田健次郎 KENJIRO TSUDA @tsuda_ken
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