「CLOSE/クロース」監督自ら少年をスカウト、電車での出会いがカンヌグランプリへ

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第75回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作「CLOSE/クロース」の監督、ルーカス・ドンのコメントが到着した。

「CLOSE/クロース」場面写真

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「CLOSE/クロース」メインビジュアル

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「Girl/ガール」で第71回カンヌ国際映画祭のカメラドール(新人監督賞)に輝いたドン。長編2作目となる「CLOSE/クロース」では、10代前半の少年たちに起こる悲劇と再生を描き出した。学校でも放課後でも24時間ともに過ごす幼なじみのレオとレミは、中学校に入学した初日、親密な関係をクラスメイトにからかわれてしまう。レオが周囲の目を気にしてレミにそっけない態度を取るようになり、気まずい雰囲気になる中、レオのもとに悲しい報せが届く。

レオ役のエデン・ダンブリン。

レオ役のエデン・ダンブリン。[拡大]

レオ役のエデン・ダンブリンとレミ役のグスタフ・ドゥ・ワエルは本作で俳優デビューを果たした。2人とドンの出会いは、まさに運命。映画の冒頭シーンを書き終えたドンは、ベルギーのアントワープからゲントに向かう電車に乗り合わせたダンブリンに目を奪われた。「エデンは友達とおしゃべりをしていたのですが、その様子を見ていると、彼が信じられないほど鋭く表現力豊かな資質を持っていることがわかりました。私は彼に話しかけて、この役のオーディションを受けるよう誘いました」と振り返る。

レミ役のグスタフ・ドゥ・ワエル。

レミ役のグスタフ・ドゥ・ワエル。[拡大]

さらに偶然は重なり、ダンブリンは「Girl/ガール」の主人公ララを演じたビクトール・ポルスターと同じバレエスクールに通っていたことから、ドンのことを知っていたという。ダンブリンが受けたオーディションには、40名の子役が集まり、ペアが作られた。そこで彼の相手をしたのがドゥ・ワエルだった。ドンは「いくつか素晴らしいペアがいましたが、エデンとグスタフの演技を見たときに、彼らには特別なつながりがあることに気付きました。彼らは感情を没入させるシーンのあとでも、そこからすぐに抜け出すことができます。子供のようでありながらも、成熟した姿勢で役に挑んでいたのです。素晴らしいペアでした」と、演技未経験でありながら2人を抜擢した理由を明かしている。

「CLOSE/クロース」は7月14日に全国で公開。

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(c)Menuet / Diaphana Films / Topkapi Films / Versus Production 2022

読者の反応

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大橋 良行 @yoshiyukiohash1

私もします。美しいし知性的ですね。 #電車での出会い https://t.co/trRRdonQ0z

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